今週末バルセロナで開催されるF1第5戦に向けて、スポーティングディレクターのトレバー・カーリンが、ジョーダンは「ペースが上がるだろう」と語った。
ジョーダンのEJ15は今シーズン、ここまで4戦中たった1回のリタイアを喫しただけで、信頼性が証明されてきた。もっとも、スピードの方はいまいちで、ナライン・カーティケヤンとティアゴ・モンテイロはなかなか上位に食い込めないでいる。しかしカーリンは、前回のイモラ戦で好パフォーマンスを見せたブリヂストンタイヤに加え、シルバーストンでのテストで交換した空力と共に、今週末はペースが上がるだろうと期待している。
「ヨーロッパラウンド第2戦を楽しみにしている」とカーリン。
「シルバーストンではとても生産的なテストができた。ブリヂストンともとても素晴らしい作業ができた。2週間後は、イモラのような素晴らしいパフォーマンスが見せられればと思っている。空力を若干改良した。これでペースが上がってくれると期待している」
サンマリノGPで14位となったカーティケヤンは、デビュー以来初めて、レース経験のあるサーキットで行われるカタルニア戦を楽しみにしているとコメントした。
「バルセロナは、ロングコーナーがあるので、トラクションと空力が重要な役割を果たす。バルセロナは僕が走ったことのある初めてのサーキットなので、レース本番がとても楽しみだ。先週行ったシルバーストンでのテストでは、ブリヂストンタイヤのテストやスペインGP用のセットアップ作業など、たくさんの仕事ができた。本番では理にかなった走りが見せられると期待している」
僚友のティアゴ・モンテイロも、カタルニアでのテスト結果がいいものであれ、レース本番になればどうなるかはわからないものの、これまでにない好パフォーマンスが見せられるだろうと自信を持っている。
「多くのチームやドライバーと同様、サーキット・デ・カタルニアは冬期シーズン中のテストにもってこいのサーキットであることはわかっている。しかし、カタルニアでのテスト結果がよくても、本番で好成績が残せるとは限らない。たいてのチームが、このサーキットでのマシンセットアップについてきちんとわかっているからね。しかし、今週末は面白いチャレンジができると期待している。ベストを尽くし、前戦に続いていい成績の伴った完走を果たしたい。本番を楽しみにしている。当日はフェルナンド・アロンソの熱狂的なファンが多数詰めかけ、盛り上がるだろうね」