昨今の憶測に反し、マクラーレン・メルセデスのテクニカルディレクター、エイドリアン・ニューエイが、サンマリノGP後にマクラーレンとの契約延長に合意し、今後もチームにとどまることが明らかになった。
1990年代に圧倒的な強さを見せたウイリアムズとマクラーレンのマシン責任者だったニューエイについてこれまで、F1から引退し、F1の次に熱を入れてきたヨットレースに集中するか、あるいは別のF1チームに移籍するのではという噂が流れていた。しかし、ロイター通信は、期間については不明なものの、彼がマクラーレンと契約延長に合意したと伝えた。
今年限りで契約が切れる予定だったニューエイの契約延長が明らかになったものの、噂どおり彼がヨットへの転向やチーム移籍を考えているとすれば、契約期間は意外と短期間ではないかと考える向きもある。
マクラーレンのスポークスパーソンはロイター通信に対し、次のように語った。「エイドリアンはマクラーレン・レーシングと契約を延長した。今後も、技術部門の長期改革に参加する予定である。具体的な期間についてはエイドリアンとチームとの間で話し合われているはずだが、長期間の契約になるものと考えている」
ニューエイの契約延長とともにマクラーレンの改革プランが明らかになったが、同プランのもとパディ・ロウがエンジニアディレクターに昇進して、マシンデザイン、空力、シミュレーション、レースエンジニアリングを監督するほか、ニコラス・トンバジスがマシンプロジェクトディレクターを務めることになるそうだ。
チームのスポークスパースンは次のように加えた。「エイドリアン・ニューエイは、現場での指揮からは手を引くが、テクニカルディレクターの地位にとどまり、パディ・ロウやニコラス・トンバジスらの指導にあたる」