サンマリノGPは、ルノーとフェラーリの戦いで終盤に素晴らしい盛り上がりを見せた。しかし、忘れられているかもしれないが、もしキミ・ライコネンがたった8周でリタイアしていなければ、その戦いは2位争いだったはずなのだ。レース後、英クラッシュネットがマクラーレン代表のロン・デニスに独占インタビューを行った。
Q:今日のレースは素晴らしい終わり方でした。しかし、人の記憶というのははかないもので、キミがトップに立っていたことなど、簡単に忘れられてしまうでしょう。どう思われますか?
ロン・デニス(RD):間違いなく私たちが楽勝だっただろうということには、疑問の余地はないと思う。私たちは、ほかのどのチームよりもピットストップを先に延ばせていたはずだし、ラップタイムもよかった。ドライブシャフトにあるCV(等速)ジョイントが故障したのだが、故障したということがわかっているだけで、原因はまだ不明だ。テストでもトラブルはあったが、走行距離が長くなった場合だけだった。
Q:それは新しいパーツですか、去年から持ち越された部分ですか?
RD:以前使っていたもののハイブリッドバージョンだ。
Q:キミの予選でのスピードからして、ピットストップは早いのではないかと思っていましたが、事実はその逆だったのですか?
RD:その通りだ。私たちは、ほかのどこよりも長く走れたはずだが、今となっては、それを言っても仕方がない。
Q:アレックス・ブルツのパフォーマンスについてはどうですか?
RD:いい仕事をしたよ。もちろん、終盤には誰もがいささかタイヤで苦労した。それだけに、フェラーリのパフォーマンスは見事だったということだがね。しかし、彼はまったくミスをせずに手堅いレースをした。実際に、作戦で抜ける限りのマシンをすべて抜くだけの速さがあった。もしグリッドがもっと上だったら、チャンスもあったはずだ。彼の週末は素晴らしかった。
Q:1周アタックの予選に手こずっていることを公言していらっしゃいましたが。その問題は解決しましたか?
RD:私たちはそれを口にしたことで、標的になっているのだと思う。いつでも、レーシングカーをよりよくしていくことは可能だが、その個別の問題については、ここで語るべきではない。実際のところ、セットアップの問題だったのだ。セットアップによって、その領域でマシンを改善していく手助けをしたということだ。