8日、バルセロナ合同テスト最終日に6チームが参加し、マクラーレンのキミ・ライコネンとアレクサンダー・ブルツが1−2をマークした。
ウエットコンディションとなったこの日、各チームが予定していたスケジュールの変更を余儀なくされており、マクラーレンはサンマリノGPに向けたミシュランのインターミディエイトとウエットの2種類のタイヤをテストした。ブルツは昨年型マシンMP4-19Bをドライブし2番手、一方のライコネンは今年型MP4-20で65周を走行、1分15秒389でトップタイムをマークした。しかし、午後遅くにライコネンはトランスミッションのトラブルに見舞われてプログラムを早めに切りあげており、全てが順調とはいかなかった。
ジャック・ビルヌーブは、テストを1日早く切り上げさせられたことでメディアに対しチーム批判を行ったが、ザウバーはこれを取り合うことなく、フェリペ・マッサをテストに参加させた。マッサは92周をこなし、マクラーレン2台に続く3番手をマークした。マクラーレン同様、ザウバーもこの日で3日間のテストを完了している。
ウイリアムズは、ヨーロッパラウンドを控えたこの3日間のテストに、マーク・ウエーバー、ニック・ハイドフェルド、アントニオ・ピッツォニアのドライバー3名を送り込んだ。すでにウエーバーは彼自身のテストを終えており、この日テストに参加したハイドフェルドとピッツォニアがFW27をドライブし4番手、5番手に入った。だが、ライコネンからは1秒以上引き離されている。
フェラーリもスペインに残り、テストに参加した。ミハエル・シューマッハーはルーベンス・バリチェロからF2005でのテストを引き継ぎ、6番手タイムをマーク。僚友のルカ・バドエルは開幕2戦で振るわなかったF2004Mでテストを継続し、9番手だった。フェラーリもウエットコンディションのために予定していたプログラムを変更しており、シューマッハーが28周、バドエルが24周の走行にとどまっている。
3日目にはトップ3に2台を送り込んだBARだが、この日はタイムが上がらず、エンリケ・ベルノルディが7番手、佐藤琢磨が8番手だった。
レッドブルからテストに参加したのは、2週間後にサンマリノGPでのデビューを控えたビタントニオ・リウッツィ。自己ベストはライコネンからおよそ3秒遅れの1分18秒151で最下位だったが、バドエルとはコンマ1秒ほどしか違わなかった。
トヨタとルノーは前日にテストを終了している。
Barcelona(4/8)
Leading times
1
Kimi Raikkonen
McLaren-Mercedes
1'15.389
65Laps
2
Alex Wurz
McLaren-Mercedes
1'15.536
65Laps
#
3
Felipe Massa
Sauber-Petronas
1'16.565
92Laps
4
Nick Heidfeld
Williams-BMW
1'16.600
99Laps
5
Antonio Pizzonia
Williams-BMW
1'16.615
59Laps
6
Michael Schumacher
Ferrari-Ferrari
1'16.870
28Laps
*
7
Enrique Bernoldi
BAR-Honda
1'17.459
63Laps
8
Takuma Sato
BAR-Honda
1'17.824
115Laps
9
Luca Badoer
Ferrari-Ferrari
1'18.041
24Laps
*
10
Vitantonio Liuzzi
Red Bull-Cosworth
1'18.151
61Laps
*:Bridgestone
all others:Michelin
#:2004car
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