BARのテクニカルディレクター、ジェフ・ウィリスは、開幕から3戦、メカニカルトラブルが発生し続けているものの、今年型はいいマシンだと述べた。
BARは今シーズン、ポイント獲得はおろか完走すら果たしていない。昨年はコンストラクターズ選手権でフェラーリにつぐ2位の成績を挙げ、今年は開幕からトップ争いを演じられると期待していただけに、チームは現状にがっかりしている。
ウィリスは英クラッシュネットに対し、次のように語った。「直さねばならない問題がいくつかあるのは確かだ。いまは、問題解決に向けて集中している。マシン自体はいい。デザインもいいし、軽量であり、勝利に向けてあらゆる重要な要素が詰まったマシンだ。いまのところ、空力パフォーマンスがいまいちなので、改良に向けて作業に集中している。私たちには能力も技術力も、素晴らしいチームワークもある。集中して頑張れば大丈夫だろう」
「(イモラに向けて)空力の開発を主に行っていく。もちろん、エンジンは新品を使用する。どんなエンジンを積むのかはこれから決める」
バーレーンでは、ジェンソン・バトンがクラッチのトラブル、佐藤琢磨がブレーキのトラブルでそれぞれリタイアしたが、ウィリスは、すべての問題を解決するにはまだ時間がかかるものの、レースでのマシンのペースには満足していると語った。
「レースでの勝利に向けて何か特別なことをするつもりはなかったが、スタートから燃料をフルに積む作戦に出た。レースではこの戦略が当たった。ピットストップの勝負でもフェラーリに勝ち、私たちの力を見せつけることができた。ジェンソンもフェラーリには負けていなかった。ブレーキが心配だったのでデ・ラ・ロサには先に行かせたけれどね。いいところはたくさんあったし、ラップタイムも5番手だったのでそれほど悪くはない。いまはいわゆる、精神修養の時期だ……」