BMWウイリアムズF1チームは、2連勝中のルノーが築き上げた現在のアドバンテージを奪い取るべく、“さらなる空力的な改良”を施したマシンをバーレーンGPに持ち込むようだ。
第3戦を間近に控え、テクニカルディレクターのサム・マイケルは、彼らのハードワークが報われるだろうと確信しているものの、もう少し時間がかかるだろうと語った。
「マレーシアでは、FW27のパフォーマンスが向上したことを示した今、我々はバーレーンGPを楽しみにしている」とマイケル。
「FW27は速くなっているが、まだ優勝争いをできるほどの速さはない。しかし、優勝争いこそ、我々の目標なのだ」
「バーレーン・インターナショナル・サーキットは、何本かのロング・ストレートと低速コーナーを合わせ持っており、揚抗比は最低限にする必要がある。ハイダウンフォースのサーキットであるが、ドラッグを最低限に抑えることが重要となるのだ。それゆえ全チームのポジションを知ることになり、面白くなるだろう。昨年のレースを見ても分かるようにオーバーテイクのチャンスも多いから、エキサイティングなレースになるはずだ」
「我々はバーレーンに向け、いくつかFW27にさらなる空力的な改良を施した。また、ミシュランも新旧2タイプのタイヤを持ち込むようだ。コンパウンドの硬さについては、前回のレースでも少しばかり保守的だったようだが、ミシュランは最適なコンパウンド領域に近づきつつある」
BMWを率いるマリオ・タイセンは、FW27に施された進歩を嬉しく思っているようだ。
「マレーシアGPでは、2つのことが明らかになった」とタイセン。
「まず、今年の闘いは、2004年シーズンと比べて変化している、ということだ。次に、シャシー開発に注がれた途方もない努力が実を結んだ、ということ。さらには我々のドライバーは、彼らのレーシング能力を周囲に印象付けているね」