マクラーレン・メルセデスのドライバー、キミ・ライコネンは、今週末のバーレーンGPでもっとポジティブなレースができることを期待している。マレーシアでは、タイヤのパンクのせいで、まともなリザルトを得る望みを絶たれてしまったからだ。
結局、入賞に一歩及ばない9位でフィニッシュしたライコネンは、これまでにたったの1ポイントしか獲得しておらず、苦しいシーズンの幕開けとなっている。セパンでもメルボルンでも、十分表彰台を狙えていたのに、結果につなげることができなかった。
「マレーシアの結果は悪かったけれど、MP4−20の感触はよかったし、僕がファステストラップを記録したことで、速さがあったことは分かると思う」と、ライコネンは努めて明るい調子で語った。
「バーレーンでまたステアリングを握るのを楽しみにしているし、できればもっとポジティブなレースをしたいと願っているよ」
しかしライコネンは、MP4−20がバーレーンでもまた試練の時を迎えることを承知している。暑さとブレーキの摩耗が問題になるからだ。
「バーレーン・サーキットはブレーキに厳しい。通常、最も厳しいとされるモントリオールと似たような摩耗だ」と、ライコネン。
「それは、ハードブレーキングするエリアがたくさんあって、その間にブレーキをクールダウンする暇があまりないからなんだ。去年の経験から、砂漠ではコンディションがとても急速に変わるということも分かった。たとえセッション中でもね。温度も、風速も変化し、急に雨が降ることさえあるんだ」
今季からマクラーレンに加わったファン−パブロ・モントーヤは、バーレーンで大切なのはラインを外さないことだと考えている。バーレーンのコースは、砂のせいでとても滑りやすく、そのために体勢を立て直すのがとても難しいからだという。
今季これまでに8ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権でルーベンス・バリチェロ、デイビッド・クルサード、ヤルノ・トゥルーリと並ぶ3位につけているモントーヤは、そういうコースであっても、自分は楽しめると付け加えた。
「去年、バーレーンでのレースは本当に楽しかった。チャレンジングなサーキットだが、そのせいでドライブするのが面白いんだ」と、モントーヤは語った。
「いくつか本当に速いコーナーがあって、それが特に面白い。ひとつ目は、素速い右左右の5、6、7コーナーだ。いいラップタイムを刻むには、ここを全開で行く必要がある。また、上り坂で、流れるような右まわりの12コーナーも全開だ。ここは本当にマシンを信頼する必要がある。たとえば、オー・ルージュなんかと同じようにね」
「レイアウトのおかげで、よりハードにプッシュする余地はあるんだけど、砂のせいでラインを外すととても滑りやすいし、立て直しが難しいんだ」