フェラーリのナンバーツードライバー、ルーベンス・バリチェロは、今シーズンの不甲斐ないスタートを受けて、ライバルのミシュランに遅れをとっているように見えるタイヤメーカー、ブリヂストンを‘情況は好転する’と弁護している。
バリチェロは、チームが完全に整っていないのでブリヂストンだけを責めるのはフェアではないと語っている。チームは開幕戦のみならずここまで2レースで旧車のF2004Mを使用しており、まだ新車を投入してはいない。
「マレーシアの結果を全部ブリヂストンのせいにできるとは思っていないよ」とバリチェロ。「僕らはF2004Mでレースをしているし、セパンへは古い車を持っていくから今年のレースはすごく難しいだろうと誰もが思っていたんだ。タイヤに問題があったのははっきりしているけどブリヂストンだけの問題じゃない。パッケージ全体を見なければいけない。僕らはフェラーリというひとつのチームだからね。勝つのも負けるのも一蓮托生さ。大切な事は一緒に協力して事態を好転させることだ」
「(バーレーンへ持っていく)新車は速いよ。特に高速コーナーでのドライビングは驚きだ。ブレーキやその他のほとんどで前よりずっとよくなっている。ムジェロでの第一印象は本当にポジティブなものだったから思わずニヤリとしちゃったよ。F2005ならいい戦いができるんじゃないかな」
「ブリヂストンもやるべきことはわかっているさ。2003年を思い出してくれ、彼等に問題があったかい?彼らは本当にうまくリカバリーしたよ。今のタイヤは改良が必要だし、やるべきことは少なくない。でもブリヂストンは必ずよくなると確信しているよ」
バーレーンに関してバリチェロは、2004年に1-2フィニッシュを果たした事を挙げて期待を語っている。
「僕らは去年のバーレーンではとてもコンペティティブだった。半周でレースの行方は決した。だからマレーシアのときよりもずっとよくなるはずさ。メルボルンでのパフォーマンスを思い出して欲しい。スタートからフィニッシュまで僕らにとってすごくいい週末だった。ここはラインを外れると滑りやすい路面になっておりオーバーテイクは簡単なサーキットではない。タイトなコーナーと高速コーナーがミックスした忙しいサーキットだね」
「去年はすごくエンジョイできた。すごく独特だし面白いよね。去年の日曜日の朝は僕らはサーキットを見ることもできなかったんだよ。砂嵐がすごくてね。本当に新しい経験をしたよ。サーキットはそういう特異なキャラクターを持っているし、バーレーンという国は僕らが知っているのとはまったく異なる文化を持っている。いつも興味深く思っているよ」