F1マレーシアGPがセパン・サーキットを舞台に開幕し、初日のフリー走行1のセッションではトヨタのサードドライバー、リカルド・ゾンタがトップタイムをマークした。BARホンダの佐藤琢磨は13番手で最初のセッションを終えている。
金曜日午前11時からのフリー走行1回目の天候は晴れ、気温32度、路面温度38度、湿度58%。開幕戦でセッティングに悩んだBARホンダは今回もプレーンとスプーン、2種類のフロント・ウイングを持ち込み比較テストするようだ。
開始からしばらくは例によって各車1周を走りきらずにピットイン。開始10分後、ゾンタが先陣を切って初めてワンラップを行った。ストレートのホコリが激しい。
ゾンタに続いてラップを刻み始めたのは、マクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサ、さらにレッドブルのビタントニオ・リウッツィも積極的に周回を重ね始める。
セッションが始まって半分が近づくと、フェラーリのミハエル・シューマッハーが始動する。エンジンはメルボルンの土曜日に載せ換え、決勝で使ったものだ。続いてウイリアムズのマーク・ウエーバーらが周回に入る。ウエーバーはコースオフするシーンも見せた。路面温度は45度に上昇する。
そんな中、ゾンタ、デ・ラ・ロサ、リウッツィのテストドライバー勢が快調にタイムを縮めていく。中でも速いのがゾンタで、終了10分前には1分34秒092までタイムを縮めてきた。
スピンやコースオフが少ないセッションではあったが、終了9分前にジョーダンのナレイン・カーティケイヤンがターン9でコースオフ、グラベルにストップ。なんとかマーシャルに押されて脱出できた。佐藤琢磨もその2分後、ターン1の進入でスピンしているがコースに復帰している。
12時、チェッカー。結局ゾンタの1分34秒092がトップタイムとなった。以下、デ・ラ・ロサ、リウッツィ、ミハエル・シューマッハー、ジェンソン・バトンと続く。そのうち、ミハエル・シューマッハーまでが二桁のラップ数をこなす。
開幕戦優勝のルノーのジャンカルロ・フィジケラ、フェルナンド・アロンソ、トヨタのヤルノ・トゥルーリの3人はインスタレーションの2ラップのみしか行っていない。ちなみに、前戦オーストラリアの金曜フリー走行から日曜決勝までで最も多く走ったのはトゥルーリで、652.3kmをこなしている。2番手はレッドブルのデイビッド・クルサードだ。
チェッカー時の気温は35度、路面温度は47度だった。