ジョーダンのF1ルーキー、ナレイン・カーティケヤンとティアゴ・モンテイロは、今週末のマレーシアGPに向けて、できる限り体力をつけておくために、チームに命じられ、激しいトレーニングを積んだ。ジョーダンの物理療法士、ジェラルド・グレイが2人に「集中プログラム」を課したのだ。
このトレーニングは、極めて高温多湿となる、クアラルンプールのセパン・インターナショナル・サーキットのコンディションに最大限対応できるようにするためのものだ。
「ドライバーたちは1日におよそ4時間、トレーニングをしている」と、グレイは説明した。
「オーストラリアのレースの後で、彼らはマレーシアに向けてもっと集中的に準備をする必要があると気づいたのだ。マレーシアは、路面温度とコックピット内の温度、湿度のせいで、1年のうちで最も厳しく体力のいるレースとなる」
「毎日、ドライバーたちはジムで、首、肩、腹、背中の筋肉を鍛えた。それに加えて、心臓のトレーニングと、サーキット・トレーニングもたくさん行った。さらに、ナレインとティアゴは、たくさんストレッチもして、毎日マッサージ療法も受けた。ドライバーにとって、脂肪のない柔軟な筋肉を持つことは必須だが、それと同時に、体重を少なく保つことも大切だ。そうすれば、その身体に合ったマシンを、エンジニアがデザインしやすくなるからだ」
「集中的なプログラムだった。彼らは、マレーシアのレースに備えて、高温下で非常にハードなトレーニングを行った。栄養学的には、もっとずっと暑いレースに耐えられるようなトレーニングが必要だった」
「彼らは、汗から失われる塩分を補うために、いつもと違うエナジー・ドリンクを飲んでいる。だから、マレーシアGPに向けての栄養学上の戦略は、オーストラリアとは違ったものになる。準備がよければ、それだけ調子もよくなるはずだ」