ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
Q :メルボルンでのパフォーマンスは、自分たちの総合力を示したと感じているだろうか? また、想像通りだった?
GF:まず第一に、週末の重要な要素となったのは天候だったから、土曜日の予選1回目も影響されたよね。僕はラッキーだったし、日曜日午前の予選2回目はギャップを維持するのが簡単だったから、ポールからレースをスタートできた。その後、ミハエルや僕のチームメイト(アロンソ)、ルーベンス、マクラーレンといったドライバーはスタートで順位を落としたから、彼らにとっては厳しいレースだったと思う。でも、どこかレースの中盤あたりからかな、誰もが彼らのマシンがコンペティティブだと分かるようになってきたんだ。だから、僕らの調子がいいんだと思う。速くて、コンペティティブでありたいと思っていたからこそ、僕らは勝てたんだ。今週末に向けてもかなり楽観的だよ。
Q:ジャンカルロ、君は11番手から追い上げて2位でフィニッシュしたバリチェロにおよそ6秒差をつけて優勝したわけだけど、自分ではどのくらいギャップを広げたんだろう?
GF:正直言って、思いっきり広げたよ。レース中、すごく冷静だったんだ。唯一の難関は、第1コーナーを抜けてトップを守ることだった。その後はすぐに冷静になって、イケると思ったよ。マシンのバランスはすごくよかった。レース終了間際にルーベンスが追いついてきたけど、それは僕がジャックの後ろで4、5秒ロスしたからなんだ。エンジニアの何人かが、僕にもう少しだけプッシュしろって言ってきたよ。それで僕は55周目に1分25秒9の自己ベストを叩き出した。すごくいいラップだったけど、限界までは攻めていなかったよ。マシンの中で落ち着いていられたし、ルーベンスと6秒差をつけての優勝は悪くないね。重要なのは1位になることだった。そして、僕は優勝した。自信に満ちているよ。ハッピーだ。
Q:ここセパン・サーキットで、もっともチャレンジングな局面は何だろう? とりわけタイヤの面に関しては?
GF:ここは厳しいよ。肉体的にも精神的にもね。タイヤにとっても厳しいサーキットだ。第1の理由が気温が非常に高くなること。次に、路面がざらざらしたアスファルトなんだ。レースはいいペースを保つのが重要だね。でも、タイヤをセーブするのも大切だから、残り10周はすごく面白くなるだろうね。集中力を切らさないようにしてミスをしなければ、いい結果が得られるさ。
ジャック・ビルヌーブ(ザウバー)
Q:メルボルンでのパフォーマンスは、想像したとおりだった? それとも想像より良かった? または悪かった?
JV:もっとコンペティティブだと期待していたから、あの週末がひどかっただけだと思いたいね。
Q:悲しいことに、それについて物凄い批判を浴びているようだね。どう考えているんだろう?
JV:OKさ。慣れている。何年も耐える練習を重ねているよ! それは……。まあ、何も読まないことさ。その方がいい。
Q:そういったシチュエーションを踏まえて、ここでのレースに備えて何をしてる?
JV:冬季テストがうまく進まない状態でメルボルンに入ったから、準備不足だった。最後のテスト・セッションではレース・シミュレーションを予定していたのに、雪に阻まれてしまったんだ。だから、マシンがどんな動きを見せるか分からなかったし、それなりのセットアップで出走したけど、方向性を間違っていたね。その結果、レースを完走しただけだった。
Q:じゃあ、正反対の結果を予想していたと?
JV:正反対というのならば、前回のレース、トップでチェッカーを受けるという意味になるね! 僕はそれほどにコンペティティブだとは思っていない。でも、紛れもなくメルボルンでは良い成績を収めるべきだったと思う。願わくば、ここでの暑さが良い方向に働いてくれるといいね。
Q:ここは極端に気温が上るために、タイヤにもエンジンにも非常に厳しいレースになるわけだけど、ここでうまくいけばシーズンの残りもOKと言えるだろうか?
JV:ここでのレースがシーズン中もっとも厳しいのは間違いないし、ほぼ毎年そうだ。でも、今シーズンはここよりも気温の高くなりそうな国でもレースがある。それでも同じエンジンで戦う2レース目だし、ここのレースを乗り切れたならば、シーズンの残りも大丈夫だろう。