ジョーダンが先月、ミッドランド代表のアレックス・シュナイダーに買収されたことで、ジョーダンの“ロックンロール”のイメージは廃れることになりそうだ。ロシアの億万長者であるシュナイダーが、ロイター通信に対して語ったところによると、彼は自分のチームに「ロシアが今日持っている先進的なイメージ――モダンでインテリジェントで成功しているというイメージ」を体現させたいのだという。
ジョーダンは、2006年にミッドランドF1と改名される。シュナイダーは、もともとこの年に新しいチームとダラーラ製のマシンでF1に参入するつもりだった。しかし、ジョーダンを買収することにより、FIAに4800万ドルのエントリー料を払う必要がなくなった。
チームは、2005年の新車EJ15を金曜にモスクワで正式発表することになっており、いずれはロシア人ドライバーをマシンに乗せることを目指している。また、ロシア市場の門をたたいて、新しいスポンサーをF1にもたらしたいとも考えている。
「私がもともとロシア人であることから、これはロシアに何かを持ち帰る素晴らしいチャンスになると判断したのだ」と、シュナイダーは付け加えた。
「私は(F1の)ファンだし、その技術もスポーツも、スポーツの背後にあるポリティクスも好きだ」
「他方で、F1はグローバルなスポーツだから、F1を私たちのビジネスを発展させるための舞台として利用したいとも思う」
シュナイダーは、カナダで教育を受け、ロシアの鉄鋼業から財をなした人物で、チームに年間およそ1億ドルをつぎ込むことを計画している。
「この予算は、私たちのやりたいことをすべてやるのに十分だと思う。私たちは自前でかなりの額の投資をする準備があるが、もちろん、加わってくれるパートナーやスポンサーも探すつもりだ」