2005年F1シーズンの開幕を間近に控え、フランク・ウイリアムズが、新車FW27にはまだ選手権争いでフェラーリと対抗するだけの力がないことを認めた。
ウイリアムズによれば、ワールドチャンピオンへの主なチャレンジャーとして2005年シーズンをスタートするのはマクラーレンとルノーだが、彼のチームもまもなく上位の争いに加われるはずだという。
「今年も私たちは(主なライバルチームから)若干遅れを取った状態で開幕を迎えようとしている」と、ウイリアムズはロイター通信社に対して語った。
「しかし、急速なリカバリーを可能にする方法とリソースはすでに私たちの手元にあると思う。明日の朝までにという話ではないにせよ、向こう2、3カ月で追い付けるはずだ」
「(メルボルンでは)前から2列目までには入れないだろうが、もしかするとそれも可能かもしれない。誰もがまだ本当の実力を見せたわけではないからね」
エンジニアリングディレクターのパトリック・ヘッドも、シーズン初頭からチームが優勝争いをするとは期待していないことを認め、新加入のマーク・ウエーバーはニューマシンの初期のパフォーマンスに‘失望している’と付け加えた。
「彼(ウエーバー)は車のパフォーマンスに明らかに失望している」とヘッド。「車の基本的なポテンシャルは悪くないが、空力的にもう少しダウンフォースが必要だと感じているようだ」
「彼はそのことに失望して、少しばかり動揺している。彼は何度か私に電話をしてきたが、話の中で彼は自分が感じていることを隠そうとはしなかった」
「だが、そこで『心配するな、マーク。いざとなれば大丈夫だから』なんてことを言うのは、私のスタイルではない。私は、現在私たちがやっていることを正確に話したが、マレーシアまでにはフロントロウに並べるようになる、というような予想はしなかった。それが実現するのはもう少し先のことになると思っているからね」