F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラのチームと、スペインのGP2チームであるBCNコンペティションは、それぞれ、今年から始まるCSAI F3000イタリア・シリーズに参戦することを発表した。
　フィジケラの名前は、ここ何週間かF3000プロジェクトと関連づけられて語られてきた。そして22日(火)、フィジケラがイタリアの国内シリーズに関わることを、オーガナイザーのコローニが明らかにした。
　フィジケラ・モーター・スポート（FMS）は、フィジケラの名を使うものの、実際に運営の大部分を担うのは、マネージャーのエンリコ・ザナリーニと、F3000の経験豊富なデュランゴ・コルスと、合流しているエンジニアリング・チームだ。
「僕はF1の仕事がないときはコースに行くけれど、ビジネスの技術面の責任をデュランゴに任せることにした。デュランゴはF3000での経験が豊富で、FMSにパフォーマンスと信頼性を確保してくれるだろう」と、フィジケラは語った。
　フィジケラ・モーター・スポートはデュランゴと共にイタリア人の才能あるドライバーの育成を目指しているが、それと同時に独自の野望も持っている。
「このチームを作ったのは、まずは若いイタリア人ドライバーが最高レベルで戦うのを助けるためだった。でも、F3000イタリアは僕にとって最初の一歩にすぎない。僕はGP2選手権に大いに注目していて、将来、その分野に興味を向けるべきかどうか判断しようとしているんだ」と、フィジケラは述べた。
　フィジケラの新プロジェクトと共にF3000イタリアのグリッドにつこうとしているのが、スペインのBCNチームだ。元F1エンジニア兼デザイナーのエンリケ・スカラブローニが率いるこのチームは、過去2年間にわたりFIA F3000シリーズに参戦してきた。デュランゴと同様、バルセロナに本拠を置くBCNもすでにGP2への参戦を表明しているが、これまでF3000で使っていた設備を利用してイタリアシリーズで才能を育成する活動を行うという。
　サテライトチームがミラノの施設を拠点にして活動し、ジャンフランコ・ビエリがチームマネージャーに就任することになる。ドライバーはまだ選ばれていないが、チームは、シーズンの終わりに、GP2のマシンでテストの機会を与えると約束している。

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