アメリカ人ドライバーのスコット・スピードが、新規参入のGP2チーム、iスポーツの最初のドライバーとして契約を交わし、フォーミュラ・ルノーからF1の新しい“育成カテゴリー”へのステップアップを決めた。
2003年に初めてのF3シーズンを病気のため中断した後、21歳のスピードは2004年にフォーミュラ・ルノーでポールポジション10回、合計12勝を挙げて、ヨーロッパ選手権とドイツ選手権を制覇した。彼のパフォーマンスには多くのチームが注目し、最近ではエディ・チーバーのチームのIRLマシンを試す機会も与えられた。
「GP2でレースをするチャンスを得て、とても興奮している」とスピード。「パワーとスピードの点では、フォーミュラ・ルノーと比べると大幅なステップアップだ。でも、F1を目指すドライバーとして僕が望んでいたのは、まさにそれなんだ」
チーバーのIRLチームと同様、スピードもドリンクブランドの(そして今年からはF1チームオーナーの)レッドブルのサポートを受けており、今季彼がドライブするiスポーツのGP2マシンにも、おなじみのロゴが描かれることになる。
新チームでありながらGP2の12の出場枠のひとつを与えられたiスポーツ・インターナショナルは、実は旧ペトロブラス・ジュニアF3000チームのスタッフの多くをそのまま引き継いだチームであり、ペトロブラス時代の成功の再現を目論んでいる。
「スコット・スピードのように前途有望な若き才能と契約を結ぶことができてうれしい」と、チームのスポークスマンは述べた。「私たちは2004年シーズンの活躍を通じて彼のポテンシャルの片鱗を見せつけられ、またレースの結果だけでなく予選でのパフォーマンスにも強い印象を受けた。レッドブルの後ろ盾を持つことも考えると、彼は近年のアメリカ出身のドライバーの中で最も成功を収めるドライバーになると確信している。私たちのチーム全員が、このGP2でエキサイティングな新シーズンを迎え、スコットとの間に強い信頼関係を築き上げることを楽しみにしている」