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[Honda]「2005年シーズンに向けて」中本修平レポート

2005年1月5日

 2004年シーズンが終わったと思う間もなく、各チームはすでに来季に向けての準備に余念がない。B・A・R Hondaも、ファクトリーや研究所でニューマシン開発の最後の追い込みにかかっているのはもちろん、11月末から12月初めにかけ3週間にわたって実走テストを行った。この時期のテストでは、いったいどんなことをするのか。また、タイムを見る限りでは、選手権1、2位だったフェラーリとB・A・R Hondaが比較的下位にいることが多かったが、それは何を意味するのか。そのあたりを、中本現場監督に尋ねた。

中本修平(以下、中本):まず、ウインターテストで何を見ているか、ということからお話しましょう。
12月までのテストでは、2005年用に作ったエンジンを走らせました。エンジンはすでに、テストベンチで耐久性や性能を確認しているんですが、以前もお話したように、実際に走らせないと確認できないこともたくさんあります。それで、こうやってサーキットに持ち込んで、いろいろ試しているわけです。例えば、ベンチテストでは壊れていたのに、実走では大丈夫な場合もあるし、その逆もあります。そのあたりのデータをいろいろ確認しました。
それから、車体に関しては、来年レギュレーションが大きく変わりますよね。それに合わせたタイヤを作っていくために、基礎データを取っているという、そういう段階ですね。

Q:来年はエンジンが2レースで1基、タイヤも予選+決勝で1セットになります。そして空力性能が大幅に落ちるなど、レギュレーションが大きく変わります。それに適応しようとする分、冬のテストは例年より大変になりますか?

中本:まあそうですね。ただし、エンジンそのものはそんなに大きく変わってませんけどね。1基で2レース走ると言っても、距離の問題ですから。排気量や気筒数が大きく変わるのとは違います。極端に言えば、今年のエンジンのままでも、回転さえ落とせば2レースは走り切れるわけです。ただ、それをやると十分な性能を発揮できません。今年の倍以上の距離を走りつつ、性能的にも満足いくレベルにするためには、やはり相当頑張らないといけません。
 
Q:単純に考えると、今年の回転数を維持するのは難しい?
 
中本:将来的には可能だと思いますが、何か新しい技術のプラスアルファが必要ですね。そこでとりあえずは、回転を落とした分低中速域のトルクを太らせるなどの対策を施して、1周のラップタイムを落とさないようにしています。


Q:これまでのテストを見ていると、各チームのタイムのばらつきが目立ちました。そしてフェラーリ、B・A・Rという今季1、2位のチームが、比較的遅いタイムで終始していました。これはどういうことなんでしょう。
 
中本:例年、冬のテスト中にライバルチームが何をやっているかというのは、ラップタイムからでは見えにくいものなんですね。燃料搭載量やタイヤも違えば、エンジンや車体の状態もよく分からないわけですから。それに加えて2005年は、タイヤや空力レギュレーションが大きく変わるために、各チームがどの段階のマシンで走っているのか、いっそう分かりにくくなっています。
今回で言えば、完全に2004年仕様の空力パッケージで走っているところもあれば、ウイングだけ小さくしているところもあります。ウイングを小さくすると、ダウンフォースも低下しますが、ドラッグ(前面からの空気抵抗)も減ります。そうすると、直線スピードは逆に伸びてしまうから、特にニュータイヤでの1周目のタイムは落ちないんです。結局、ベストタイムは今年とそれほど変わりません。
それに対して、B・A・Rの2台とフェラーリの1台は、ダウンフォースは落としてドラッグはそのままですから、他に比べるとかなりタイムが遅いわけです。他にも、雨にたたられたヘレステストの1周目では、路面が乾きかけの状態でしたから、ずいぶんタイムが違いましたしね。




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