2005年のミナルディのセカンドシートをめぐり、熾烈な戦いが繰り広げられているが、候補者はフランク・モンタニー、ジョルジョ・パンターノ、ゾイト・バウムガルトナーの3人に絞られたようだ。
ここのところウイリアムズとレッドブル・レーシングのドライバーについて注目が集まってきたが、ここへきてミナルディのセカンドシート争いからも目が離せなくなってきた。
2005年のミナルディのドライバーについて、すでにクリスチャン・アルバースが契約を済ませているが、残る1つのシートについては、これまで数々のドライバーの名前が挙がってきた。
ミナルディは最近、ウィル・パワー、ティアゴ・モンテイロ、若きベネズエラ人ドライバーのパスター・マルドナドなど、さまざまなドライバーをテストしてきたが、ミナルディのシートに収まりそうなのは、専らF1の経験のある3人のドライバーに絞られそうだ。
フランス人のモンタニー、イタリア人のパンターノは、いずれも2005年にミナルディでアルバースとコンビを組みたいと考えている。一方、現ドライバーのバウムガルトナーもまた、有力な候補だ。
モンタニーは、ルノーのテストドライバーとして各チームのボスたちに好印象を与えたが、ヤルノ・トゥルーリがルノーを離れてもルノーの正ドライバーとして声をかけてはもらえず、ファーストドライバーであるフェルナンド・アロンソにならって、まずはミナルディでのレースデビューを果たそうと考えている。
アロンソは10代でミナルディからデビューを果たし、印象的な走りを見せてルノーへ移籍した。アロンソは1年間テストドライバーを務めた後、2003年のハンガリーGPでF1での最年少優勝を果たした。
モンタニーは2002年にミナルディでテストをした経験から、2005年は同チームでレースドライバーを務めたいと考えたと言う。加えて、ミナルディから上位チームへ移籍したアロンソとマーク・ウエーバーの例に倣って、彼もチャンスをものにしたいと考えているようだ。
モンタニーは、ルノーのボス、フラビオ・ブリアトーレがアロンソとウエーバーのF1でのデビューチャンスを与えたことから、彼もまたブリアトーレのマネージメントの恩恵を受けたいと述べている。
モンタニーは自身のウェブサイトで、ファンに対するクリスマスメッセージの中で次のように語っている。「まだミナルディとコンタクトをとっている。しかし、ミナルディは持参金が必要だ。ミナルディは必要な持参金を持ってくることを要求し、それが可能な者の中からドライバーを選ぶんだ」
パンターノもミナルディでのドライブを希望している。彼はシーズン途中でジョーダンを去った後、F1でやり残したことがあると考えている。
パンターノも、モンタニー同様、ミナルディのシートを獲得し、F1レーサーとしての才能をアピールしたいと考えている。
彼はオーストラリアのアソシエーション・プレスで次のように語っている。「僕はまだ才能をすべて見せていない。ジョーダンではそのチャンスがなかった。ミナルディはこれまで多くのドライバーを上位チームに送ってきた。僕もその道を歩みたいと考えている」
バウムガルトナーは2004年、6月に行われたアメリカGPで、ミナルディにとっては2002年のオーストラリアGP以来となるポイントをあげた。彼もまた、2005年も引き続きミナルディでドライブしたいと考えており、ミナルディのボス、ポール・ストッダートも以前、彼を2005年のドライバーとして起用したいと述べたことがある。
とはいえ、ストッダートは2005年のドライバーについては、持参金が大きな要素になることを認めている。従って、残りのシートについては、どのドライバーがもっとも多くの持参金を用意できるかにかかっている。