ミナルディは、モンツァでのF1合同テストと平行してバレルンガで開発テストを行うという多忙な9月に突入した。
ミナルディのエンジニアのセカンドグループはバレルンガに入り、ミナルディPS04B・コスワースを初めてドライブするロシア人テストドライバーのセルゲイ・ズロビンをアシストしながら、2日間に渡るテストセッションを開始した。モスクワを拠点としているズロビンは、2002年11月にミナルディをドライブした経験があるが、今回SMPコマーシャルバンクのスポンサードを得て、今年いっぱいテストプログラムへ参加する契約を交わした。
ズロビンは、車の挙動に慣れるために一日の多くを費やし、F1マシンのパフォーマンスを思い出そうとした。午前、午後のセッションを合わせて226kmを走りきり、その中で1分06秒850の堂々たるラップタイムを記録した。
「最後にミナルディのF1マシンをドライブしてから約2年経つんだけど、バレルンガに着いたときチームが以前よりむしろ若くなってるのに驚いたね」ズロビンはそう印象を語った。「何が変わったのかはよくわからないけど僕自身も以前よりエンジニアの言う事がよくわかるようになったし、彼らのアドバイスを聞いて学べるようになった。こんな感じで続けられればいい結果を残せるようになる自信があるよ。
今日の自分のパフォーマンスには満足していうる。気温が僕にはちょっと暑すぎたけどね。ドライブすることでの肉体的な疲労は無いけど、暑さで結構疲れたよ。次のテストのときには涼しくなってもっとやりやすくなると思う。今回のテストプログラムに尽力してくれたチームと特にジャンカルロ・ミナルディには感謝したい」
またミナルディは、「チームとして今日のバレルンガでのテストには非常に満足している。ここのサーキットはきわめてテクニカルであり、かつ2つのシケインがある。加えてセルゲイはF1マシンを2年ぶりにドライブしたんだ。そう考えると彼のラップタイムはかなりよかったし、実際我々が考えていた以上だったね。いい結果だったし彼の進歩に我々は喜んでいるよ」とズロビンを高く評価している。
レギュラーのテストドライバー、ティアゴ・モンテイロは金曜日からズロビンとともにテストを開始する。またズロビンは、11月24日〜26日にかけてミザノにあるサンタモニカサーキットで条件付ではあるがテストプログラムを継続する。