ハンガリーGPでFW26のノーズデザインの変更を余儀なくされたウイリアムズチームは、以前所属していたデザイナー、エイドリアン・ニューエイを呼び戻したいとの考えを明らかにした。
チーム代表、フランク・ウイリアムズがBBCオンラインに語ったところによれば、ウイリアムズは、現在マクラーレンのデザイナーとなっているエイドリアン・ニューエイを呼び戻すことに興味を抱いているとのことだ。ただ、まだ考えている段階であり、来シーズンまでマクラーレンとの契約が残っているニューエイに既にアプローチしているのではというウワサについては否定している。
ニューエイは、マクラーレンMP4−18及び19は問題はあったものの、F1でもっとも優れた空力デザイナーの一人であると広く認められている。彼は1997年までの6年間、ウイリアムズで働いており、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、デイモン・ヒル、ジャック・ビルヌーブといったドライバーが世界タイトルを獲得したウイリアムズの全盛期に在籍していた。しかしニューエイがチームを離れた後のウイリアムズは、マクラーレンやフェラーリを相手に苦戦を続けている。
彼の持つ技術は、どのチームにとっても魅力的なものであり、最近ではマクラーレンとジャガーの間で争いになった。ジャガーは、契約書にニューエイの署名がなされたと主張しているが、ニューエイは最終的にマクラーレンでの残留を決めた。この状況は、例えウイリアムズからの誘いがあったとしても変わらないはずだと、マクラーレンのCEO、マーティン・ウィットマーシュは語る。
「エイドリアンは、チームに満足していると私もロン(デニス)も確かに感じている」とウィットマーシュ。「他のフォーミュラワンのチームに行くかもしれないなどとは私は断じて思わないし、彼が移籍したがるような動機があるとも思えないね」