ホームGPでは残念な結果に終わったジョーダンのニック・ハイドフェルドだが、それでもなおF1界のトップチームでドライブするに足る人物であると自らをアピールした。
ハイドフェルドはホッケンハイムでのホームレースで、原因不明の操縦不能に陥り、リタイアを喫した。彼は、ドイツGPでエディー・ジョーダンからウイリアムズをドライブしてもいいという許しを得たかったはずだ。既報のとおり、ハイドフェルドは、ケガで欠場のラルフ・シューマッハーに代わってウイリアムズからドイツGPに出場できるチャンスがあった。しかし、ジョーダンが、彼に代わるドライバーを雇うために金銭面で莫大なバックアップを要求したため、アントニオ・ピッツォニアがウイリアムズのマシンをドライブすることになった。結局、ピッツォニアは7位フィニッシュでポイントを獲得、一方のハイドフェルドはリタイアに終わった。
ハイドフェルドはドイツGPの前、ロイター通信のインタビューに答えて次のように語っていた。「ぜひウイリアムズでドイツGPに出場したい。当然だよ。僕の力量が証明できるまたとないチャンスだし、将来に向けた絶好の機会だしね」
ハイドフェルドは、今シーズン終了までウイリアムズのドライバー候補として残っていたいと考えている。ウイリアムズは今シーズン、モントーヤとラルフ・シューマッハーの後任を探さなければならない。候補としてはマーク・ウエーバーとジャンカルロ・フィジケラの名前も挙がっており、誰がウイリアムズのシートを獲得するのか、いまのところはっきりしないものの、ハイドフェルドはテスト契約でもいいのでウイリアムズからオファーがあることを心待ちにしている。
「(週末は)うまくいかなかった。来年につながる努力を続けていかねばならない」とハイドフェルド。「ウイリアムズが僕にテストを行わせたがっていたのは知っている。しかし、テストをしても、その後どうなるのかはまったく分からない。ウイリアムズがどのような考えでドライバーを決定するのか見当もつかない。たった1回のテストではあるが、大きなチャンスだった。僕のライバルがだれであろうと、また、テストで僕が半日ドライブするのに対して他のドライバーが5日間ドライブするとしても、問題はない。(ウイリアムズは)優勝できるチームであり、ワールドチャンピオンにトライできるチームだ。テストドライバーのオファーがあれば喜んで受け入れるよ」
「僕は、自分がトップチームにふさわしいドライバーだと思う」