ジョーダンチームは、現在DTMのポイントリーダーであるクリスチャン・アルバースに、F1サマーブレイクの後、EJ14のテストドライブの機会を与えると、ドイツGPの初日に明らかにした。
オランダ人ドライバー、アルバースは、F3000時代にポール・ストッダートのチームに所属しており、F1参戦のためのテストの機会を何度か実現しているがいまだレースのシートを確保するには至っていない。そして来る9月15日にシルバーストンでジョーダンのテストに参加する機会を得ることになった。
アルバースは、ジュニアカテゴリーで名を上げ、その後ストッダートのチームでヨーロッパF3000に参加した。しかし多くのF1パイロットを輩出しているこのカテゴリーで十分なパフォーマンスをアピールすることができず、F3000から撤退。その後すぐにメルセデスから声をかかけられDTMに参加することとなったが、ミナルディからのテスト機会を得るためにストッダートとのかかわりは維持していた。アルバースはDTMで有名になり始めたが、2002年と2003年には同郷のヨス・フェルスタッペンとともに、ミナルディのドライバー候補になった。だが最終的にその座はジャスティン・ウイルソンが獲得した。
DTMでの昨シーズンは、最初のレースで勝利を飾ると、その後はチャンピオンのベルント・シュナイダーを強烈にプッシュし続けた。2004年にはマティアス・エクストロムやゲーリー・パフェットら若手ドライバーを従えてランキングトップの座に位置している。
エディー・ジョーダンは、現在のエンジンサプライヤーであるフォードとの関係を維持するのがベストとしながらも、今回のオファーによって、2005年に向けてメルセデスにエンジン供給取引を求めていくのではないかとの憶測が再燃しそうだ。