ジョーダン・グランプリが、イギリスのモータースポーツファンにとって驚きとなるニュースを明らかにした。1992年のF1ワールドチャンピオン、ナイジェル・マンセルが、来月ロンドンのリージェント・ストリートで行われるF1カーのパレードの際に、EJ14・フォードをドライブすることになったというのだ。
マンセルは、28日(月)、シルバーストンにあるチームのファクトリーで密かにシート合わせを行った後、EJ14に初めて試乗し、イギリスGPが行われるシルバーストン・サーキットで短い走行を行った。これは、7月6日(火)に行われる“F1がリージェント・ストリートにやってくる”というイベントに備えてのことだった。
「リージェント・ストリートでのユニークなイベントは、F1がファンの皆さんにいくらか恩返しをするためのものだ」と、チーム代表のエディー・ジョーダンは説明した。「ナイジェルは間違いなく、世界中のファンに愛されているドライバーであり、この特別な機会にジョーダンをドライブしてほしいという私の招きに、彼が応えてくれて嬉しく思う」
マンセルは、1995年シーズン途中でF1を去って以来、F1マシンをドライブしていない。彼は、F1で187戦出走して31勝を挙げ、またF1参戦を休止してアメリカに渡った際には、ルーキーにしてCARTのタイトルを獲得している。引退後、彼は、ポール・ストッダートの所有するミナルディF1の2シーターマシンを、イベントの際にドライブしたことはある。
「またF1マシンに乗れるのは素晴らしいね。わが生涯の恋人との再会になる。ロンドンで行われることは、イギリスGPにとって非常に特別な意味を持つと思うよ」と、マンセルは述べた。
「エディーから電話でこの話をもちかけられた時、まさに引き受けるべきことだと思えたんだ。今日の準備の後では、快適にマシンに乗れるようになったし、今日の午後は、ちょっと遊んで本当に楽しかった。スタートを練習して、2、3周したんだが、いくつかのコーナーはちょっと速く走りすぎたね!」
「もう、リージェント・ストリートのイベントに参加するのが待ちきれない気持ちだよ――ファンのみんなにとって、素晴らしいイベントになるはずだ」