モントリオールでは今年初めてのダブルリタイアを喫し、開幕戦から続いていた連続ポイント獲得記録も途切れてしまったルノーF1チームだが、今週末のアメリカGPに向けては“自信がある”という。
「インディアナポリスは訪れる者にとって特別な場所だ」とヤルノ・トゥルーリは言う。「世界で最も重要なレースのひとつとされるイベントの開催地として有名だし、ヨーロッパで言えばモナコに相当するような名声を誇っている」
「サーキットは特にテクニカルではないね。路面がかなり滑りやすいし、ダウンフォースレベルもきわめて低くする必要がある。セットアップに関しては、まずメインストレートで十分なスピードを稼いで、それから低速コーナーでの車のメカニカルグリップの向上に取り組むことになる。メカニカルグリップが確保できれば、それだけダウンフォースを減らしてさらにストレートスピードを上げられるんだ」
「カナダと同様に高い競争力を発揮できることを期待したい。僕は残念ながらリタイアしてしまったけど、最近の数レースではチームが勢いに乗っているのが感じられるし、その勢いをこのアメリカ合衆国でも維持できればいいと思っている」
一方、アロンソもR24のアメリカでのパフォーマンスについては楽観的で、“いいレース”をエンジョイできるだろうと予想する。はたしてどのくらい“いい”レースになるのか、彼は語っていないのだが…。
「理論的にはインディアナポリスは僕らの車に向いているとは思えないから、予想をするにあたっては少々慎重になる必要がある。ただ、実際には去年のR23はここでかなり速かったし、僕らはここ3、4レースでチームとしてとてもいい成績を残している。だから悲観的になる理由はないんだ」
「今シーズンのウチの車の信頼性は見事なもので、モントリオールでのトラブルはおそらく不運によるところが大きかったのだと思う。その点については、インディでいつもの状態に戻るだろう」
「サーキットそのものはヘンなレイアウトだよ。まったく正反対の2つの部分の間で最適な妥協点を探す必要がある。ダウンフォースレベルはカナダと同じくらいだ。僕らはカナダでとても速かったから、インディでも同じようにイケるかもしれないよ。いいレースになることを期待している」