ラッキーストライクBARホンダのジェンソン・バトンは、今週アメリカGPで、前戦カナダGPの分と合わせて2つのトロフィーをゲットすべく、インディアナポリスに向かう。
バトンは先のカナダGPではシーズン6度目となる表彰台を逃したものの、レース後にラルフ・シューマッハーがテクニカルレギュレーション違反で失格となったことから、4位から3位に繰り上がった。
モントリオールでバトンはスチュワードの裁定を待たず、“タナボタ”の3位入りを知らないままトラックを後にした。レース後の裁定によるため、通算6つ目のトロフィーをその場では受けられず、シャンペンシャワーの機会もなかった。
「カナダで3位に入ったなんてすばらしいことだが、表彰台に上がれなかったのは本当に残念」とバトン。「3位に入ってまたひとつトロフィーが増えるのは嬉しいし、おまけにその分のポイントが増えてルノーにさらに近づけた」
「リザルトはともかく、僕らのカナダでの走りは期待していたほどは良くなかったんだ。思っていたほどの速さが出せなかった理由を探らなければならない。インディに着くまではテストもできないので車にもエンジンにも何も変更は加えられないから、エンジニア側の検討結果を待つしかない。次のレースではもっと速くなるはずだし、インディは最終コーナーのバンクなど面白いサーキットだからね。とても低速なのに、グリップレベルは普通モントリオールより高いんだ。週末に車に戻るのが楽しみだよ」
一方の佐藤琢磨は3戦連続リタイアとなり、とにかく完走が欲しいところ。エンジンさえ許せばだが。
「インディアナポリス・モータースピードウェイはトラック特性がとても独特なので、個人的にはかなり面白いと思っている」と佐藤。「最終ターンのバンクが楽しい。メインストレートとターン1に続くオーバーテイクポイントでもあり、おかげでレースがエキサイティングになる」
「低速でも長距離ストレートの最高速のどちらでも、きっと僕らの車はバランスがいいと思うけれど、僕が引きずっているエンジンの問題はとにかく何とかしなければならないし、目標達成のためにも是非とも完走したい」