モナコでの波乱のレースを終えた今週、BMWウイリアムズF1チームは一路ドイツに向かい、ニュルブルクリンクで開かれるヨーロッパGPに臨む。このGPは、今年初めての2週連続開催イベントであり、またBMWにとっては今季最初のホームレースになる。
ニュルブルクリンクはウイリアムズF1チームにとって験の良い地。昨年はラルフ・シューマッハーがシーズン初勝利を挙げ、ファン−パブロ・モントーヤが2位につけてチームの1−2フィニッシュを飾った。
「去年はホームレースに勝てて、それは嬉しかったよ」とラルフ。「ああいうレースはドライバーキャリアの中でも一番の思い出になるから、もし今年もその再現ができるならこれ以上のことはない。そのためならもちろん自分に出来る限りのことをするよ。ただし車は去年の状態ほど良くはないのだが。でも、とにかく調子を取り戻せるようぶっ通しで働いて、トップの連中と戦えるよう頑張る」
「ニュルブルクリンクはいつだって僕にとっては特別だ。僕が育ったケルペンというところから車ですぐだから、あそこではたくさんのレースを観てきた。それに普通自動車の運転は昔のノルドシェレイフェのコースで練習したものさ。ニュルブルクリンクでのレース経験は18回あって、その最初のレース、1993年のフォーミュラBMWジュニアでは優勝した。縁起がいいだろう。どんな場合でも僕はあそこのすばらしい雰囲気を本当に楽しみにしているので、たくさんのBMWウイリアムズF1チームのファンがサーキットに来てくれるといいね」
モントーヤはモナコで4位に入り、やはり好調なようだ。
「モナコGPはもう終わったこと。頭の中は次のレースでいっぱいだ」とモントーヤ。「連続開催でどのチームも大変だが、僕らみたいに慣れっこなチームもあるだろう。僕らはひとつのレースが終わってからそのままテストセッションに直行するのも珍しくないからね」
「ニュルブルクリンクでのレースは大好き。このトラックはドライバーにとってはチャレンジングで面白いと思う。チームとしてもここではいつも予選でも本戦でもいい結果が出ているし、今回のGPでは車に新しいパーツを使う予定もあるので、今のところの僕の予想ではなかなかの結果が望めると思うよ」
「先週のモナコで4位に入ったおかげで、僕もチームも選手権ポイントを加点することができた。だがトップの連中に追いつくには、まだまだ頑張ってできるだけのポイントを取っていかなければならない」