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「フェラーリと素手で戦えるようにはなった」HRD中本ディレクター

2004年5月3日

 F1現場監督、中本修平HRDエンジニアリング・ディレクターが、語る第4戦サンマリノGP。

 ポールポジションからスタートしたバトンが、2位でフィニッシュしたとは言え、これだけフェラーリに完敗してしまうと、悔しいという気持ちすら湧いてきません。それと、今回は持てる力のすべてを出し切って、それで負けた。そういう意味では、納得できるところはあります。

 まともに勝負したんでは勝てそうにないことはわかっていたので、例えば1回目のピットストップの時、予定の2周も前からメカニック達をガレージの中から出し、ピットインを装ったんです。一種のかく乱戦法ですね。今までそんなことは一度もやったことはなかった。しかし今回は、何でも出せる手は出そうと。でも実際のところは、敵はかく乱されるようなことはありませんでしたけどね。
 
 悔しいかといえば、第2戦マレーシア、前回のバーレーンの方がよほど悔しい。特にバーレーンの予選はね。あの時は本気で、ポールを狙って行きましたから。それに比べると今回は、2回目の予選前に(燃料を)積んだんで、無理かと思ってた。ドライバーの頑張りです。あの走りが、ミハエル(シューマッハ)のミスを誘発したんでしょう。
 
 みなさんも思うでしょう、フェラーリに対してどこが足りないのかって。すべてですよ。エンジン、空力、チーム力、すべて。それからピットワークなんかも、うちは遅いんです。タイヤ交換じゃなくて、給油なんですが、とくに給油を開始するまでの時間がフェラーリに限らず、トップ4チーム(フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレン、ルノー)に対して遅いんです。給油装置自体はどのチームも同じで、FIA(国際自動車連盟)のチェックも厳しい。それ以外の部分で、ライバルはできてるのに、うちはまだ削れてないところがあるということです。


 でもフェラーリが圧倒的に強いここイモラでの2位は、収穫だと思いますよ。タイヤも、ミシュラン勢の中では一番うまく使えていました。これまでは一発の速さならウィリアムズ、レース中の安定した走りならルノーが優れていた。でも今回は、一発の速さもロングランも、うちが一番でしたからね。
 
 それにしてもミハエルは、ジェンソンより6kg弱燃料を多く積んだ重いクルマで、予選であのタイムを出してきた。そしてレースのスピードも圧倒的だった。実際に面と向かって対戦してみると、彼らの強さがほとほと思い知らされます。しかし、去年までは遠くから石を投げているだけ、みたいな状態でしたから、それが今年になって、そのフェラーリと素手で戦えるようにはなりました。
 
 フェラーリも我々を敵だと認識し始め、前戦までウィリアムズのガレージに張り付いていた「監視役」が、今回からはB・A・R Hondaのガレージに張り付きました。そしてあれやこれやと、レギュレーションに明確に書かれていない項目に関して、彼らの解釈によるレギュレーション違反の指摘を出され、その結果我々はサーキットにおいて色々とマシンの修正を強いられました。
 
今回のレースをボクシングに例えると、まだ我々のパンチは相手をカスッた程度ですが、今シーズン中にはクリーンヒットを決めたいと思っています。




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