ミナルディは、木曜日にテストを行い、サンマリノGPから採用したPS04Bシャシー用空力パッケージの評価を引き続き行った。
この日はフェラーリのルーベンス・バリチェロも同じトラックでテストを行っていた。ミナルディはまた、改良を加えたブレーキシステムと新型ダンパーのセッティングのテストもあわせて行った。イモラでは1台は早々にリタイア、もう1台はやっとの完走という結果にチームは予定していなかったテストを急遽行う事を決定、空力プログラムを最重要課題とした。レギュラードライバー、ジャンマリア・ブルーニが、午前午後を通じてテストドライブを担当した。
「先週末イモラでの我々のパフォーマンスはひどかった。PS04Bの新しい空力パッケージを使ってのタイムも出なかったし、データも十分に取れなかった。だから今日のムジェッロでは主に空力に集中してテストしたんだ」レースディレクター、ジョン・ウォルトンはそう語っている。「最終的にいいシャシーバランスを達成する事ができた。我々の方向性が正しい事の証明になると思う。今回のモデファイは風洞トンネルとファクトリーで行ったが、我々のパートナーであるコスワースとブリヂストンの果たしてくれているチーム貢献と同じくらいパッケージの改良に役立っている。それにジミーの鋭い技術的な分析力も、疑いなく車の開発に役立っている」
また最新のコスワースV10の頑丈さもチームの前進を後押ししている。
「コスワースからは改良スペックのエンジンを受け取ったが、信頼性にまったく問題なく一日中走ることができた」シニアエンジニアのアンディ・ティリーはそう語っている。「結果としてスペインGPに使われる新しいパーツについては非常にポジティブに感じている」
ブルーニはこの日74ラップを記録し、ファステストは1分23秒910。もっとも同じ日、バリチェロのファステストは1分20秒896だったが。
「いいテストだったし、車の全体的なバランスに満足している」とブルーニ。「そのバランスのよさは今日のファステストに反映されているよ。去年のミナルディのムジェッロでのベストタイムより1.5秒も速くなっている。チームは本当にいい仕事をしてくれたし、車は確実によくなっている。来週末のスペインにはいい感じで行けるよ」