フェルスタッペン完勝。19周のスプリントで2位ハミルトンを9.4秒引き離す【F1第19戦レポート】
2023年10月22日
現地時間10月21日(土)、2023年F1第19戦アメリカGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。また、2位にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。19番手スタートの角田裕毅(アルファタウリ)は14位となった。
今季6大会で実施されるスプリントイベントのうち5戦目となる今大会。今季のスプリントは新たなイベントフォーマット導入により、メインレースから独立したイベントとして開催される。スプリントのスターティンググリッドは現地時間21日に行われた『スプリント・シュートアウト』により決定された。
1番グリッドはフェルスタッペン、2番グリッドにルクレールと、現地時間20日に行われた予選で好走を見せたふたりがフロントロウに並んだ。2列目3番グリッドにハミルトン、4番グリッドにランド・ノリス(マクラーレン)、3列目5番グリッドにオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田はSQ1で2アタック目に入る直前にチェッカーを受ける結果となり、19番グリッドからの追い上げの一戦となった。
20台中19台がミディアムタイヤを装着するなか、6番手スタートのカルロス・サインツ(フェラーリ)のみソフトタイヤをチョイス。なお、8番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)と16番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がニュータイヤを投入し、そのほかはユーズドを履いた。
現地時間21日17時3分(日本時間22日7時3分)、気温33度、路面温度36度、湿度22パーセントというコンディションとなるなか、19周のスプリントはスタートを迎えた。蹴り出しが悪くなかったルクレールがイン側から仕掛けるが、フェルスタッペンがターン1のホールショットを守る。このトップ2の攻防戦の間隙をつき、ターン2でハミルトンが2番手に浮上する。
また、唯一のソフトタイヤ勢となるサインツがノリスを攻略し4番手に浮上。ソフトタイヤのアドバンテージが活きるなか、3番手ルクレールの背中を追う展開に。ただ、3周目にサインツはルクレールの0.8秒落ちというタイム、4周目には1秒落ちのペースとなり、2台のギャップは広がり続ける。
一方、トップのフェルスタッペンがそのまま逃げる展開かと思われたが、2番手ハミルトンはDRS圏内を維持し、ギャップは5周目の時点で0.5秒とフェルスタッペンを追従する。6周目にはフェルスタッペンが一気に1.5秒差までギャップを広げるが、ハミルトンは「フェルスタッペンはトラックリミットを出ているよ!」と無線を飛ばす。
スプリントレースも折り返しを迎えた10周目、ノリスがサインツを攻略し4番手のポジションを取り戻す。ただ、その時点で3番手ルクレールとは6.5秒のギャップが開いていた。なお、11周目にはセルジオ・ペレス(レッドブル)がサインツを攻略し5番手に浮上している。
レースをリードするフェルスタッペンはペースをコントロールしつつもハミルトンとのギャップを着々と広げ、13周目にはハミルトンを4秒以上引き離した。一方、19番手から追い上げる角田は13周目にヒュルケンベルグを攻略し15番手に浮上と、各所で好バトルを見せる。
終盤に差し掛かった17周目、角田はペースが極端に落ちてきたストロールをパスし14番手に浮上する。ストロールはブレーキトラブルを抱えており、17周目終わりにピットに戻り、ここでレースを終えた。
2周目にファステストラップを記録したフェルスタッペンが悠々と19周目のトップチェッカーを受け、アメリカGPの土曜日を完全制覇した。9.465秒差の2位にハミルトン、フェルスタッペンから17.987秒差の3位にルクレールが続いた。4位ノリス、5位サインツ、6位ペレス、7位ガスリー、8位ラッセルまでがポイント獲得。角田は5ポジションアップとなる14位でチェッカーとなった。
2023年F1第19戦アメリカGPのメインイベントとなる決勝は、日本時間23日4時(現地時間22日14時)より56周で行われる。
(Takahiro Kawano / autosport web)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 393 |
2位 | ランド・ノリス | 331 |
3位 | シャルル・ルクレール | 307 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 262 |
5位 | カルロス・サインツ | 244 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 192 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 190 |
8位 | セルジオ・ペレス | 151 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 557 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 44 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |