F1第2戦、マレーシアGPが金曜午前のフリー走行1で幕を開け、ミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークし開幕戦同様、フェラーリが1、2位を独占した。
現地、クアラルンプールの天候は晴れ。気温34度・路面温度45度・湿度57%のコンディションでセッション開始となった。
上位陣がコースインするものの、確認ラップを1周したのみでコクピットを降りる。そんな中、BARホンダのサードドライバー、アンソニー・デイビッドソンだけが連続周回を重ね、5周目に1分40秒台のタイムをマークしている。
トヨタのサードドライバー、リカルド・ゾンタはマシンのバウンドが目立つが4周目に1分39秒台、5周目には38秒台に入れこの時点でトップ。ちなみに、昨年のポールタイムはフェルナンド・アロンソの1分37秒044。昨年金曜日のフリー走行トップはデイビッド・クルサードの1分36秒102。昨年の予選1回目のトップタイムはM.シューマッハーの1分34秒980だった。
セッション開始19分、ラルフ・シューマッハーが4周目に1分36秒731でダントツのトップタイムをマーク。早くも昨年のポールタイムを破った。ただし、翌周は縁石を越えるミスでタイム更新ができず。
セッション半分近くになって、ようやくレギュラードライバーたちが周回を開始。アロンソが5周目にラルフに0.3秒落ちの2位に入る。曲がりくねったセクター2では最速だ。
続いて登場したM.シューマッハーは、4周目にラルフのタイムを1.6秒更新する1分35秒116を記録し、一気にトップに。しかもタイトコーナーでカウンターを当てるミスを犯しながらである! チームメイトのルーベンス・バリチェロも5周目に1分35秒台に入り、M.シューマッハーの0.7秒落ちに入る。
ゾンタはセッション残り20分で1分36秒台で3位に入ってくる。この時点で走っているのは16台。マクラーレンのキミ・ライコネンがゾンタに続き4位に。
ザウバーのフェリペ・マッサは開幕戦の金曜日も周回をこなせなかったが、今回もターン8で飛び出し、ピットイン。最終的には5周しかこなせずセッションを終える。ザウバーは唯一パワーステアリングがついてないマシンだ。
注目のBARホンダ勢は、セッション残り5分となって本格始動。11時58分に佐藤琢磨が最終コーナーでスピンを喫するも、スピンターンで再走し、15位。ジェンソン・バトンは5周で9位に入るタイムを出している。
セッション残り1分で、ジョルジョ・パンターノがターン9進入でブレーキ片効き(トラクション・コントロール誤作動!?)状態でスピン。グラベルにはまったが、コースマーシャルに押されて脱出した。
結局M.シューマッハー、バリチェロの1、2位は変わらず。3位デイビッドソンに1.5秒差をつけるタイムとなった。ゾンタ、ラルフ、ライコネン、マーク・ウエーバー、ファン−パブロ・モントーヤ、バトン、アロンソがトップ10に入っている。
終了時のコンディションは気温36度・路面温度50度・湿度47%だった。