ブリヂストンユーザーの各チームは、先週にそれぞれヨーロッパ各地で行ったテストで一様に進歩を見せた。
　フェラーリチームはヘレス、ムジェロでのテストの他にもスペインで細かな修正作業を行うなど精力的に活動したが、イタリアでのタイムは他チームの関心を呼ぶ程の好タイムであった。菅沼寿夫ブリヂストンモータースポーツ･テクニカルマネージャーは次のように語った。「我々はムジェロで良いタイムを出せたと思う。ブリヂストンタイヤとフェラーリマシンのパッケージが持つ力には非常に勇気付けられる。」
　ザウバー、ジョーダンの両チームは、ヘレスでタイヤの基礎テストを行ったが、これについて菅沼氏は「我々のチームは約20種類ものタイヤを1、800本も使用して評価テストを行った。既に開幕戦への方針も決定しており、来週は微調整に入る。これで良い結果が期待できるものと思う。」と述べた。
　一方ミナルディチームは新車PS04Bのテストを行った。菅沼氏はこれについても以下のように言及している。「ミナルディも良いテストを行えたので、シャシーとタイヤのバランスが取れた。来週のイモラテストには最新のタイヤを持ち込み、さらに向上させるつもりだ。」
　ブリヂストンユーザーの4チームはイモラでテストを行う予定である。開幕戦のメルボルンとは距離も気候も違うが、タイヤの選択についてのポイントを決定することができるだろう。

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