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バトン「これがF1ラストレース」と引退を示唆。復帰の意向は「今のところ」なし
2016年11月25日
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、2017年はF1レースに参戦せず、2018年に復帰する可能性のある契約を結んでいる。しかし彼は今週末の最終戦は自分にとってのF1ラストレースと考えながら臨むと語った。現時点では再来年にF1に復帰したいという気持ちはないということだ。
9月にマクラーレン・ホンダは、バトンとの2年契約を発表、来年はチームのリザーブドライバーおよびアンバサダーを務め、2018年に双方の意向が一致すればレースドライバーとして復帰する道が残されていることを明らかにした。
バトンはこれまでずっと、F1から引退するわけではなく1年間休養を取るだけであると主張してきた。しかしアブダビGPのFIA木曜記者会見で、このレースを最後にF1には戻ってこないだろうと発言した。
「このレースにはこれが自分にとって最後のレースになるという気持ちで臨む。それが一番いいやり方だと思う。今のところ、このレースの後にもF1でレースをしたいとは思っていない。全体的にそういう気持ちだ」とバトンは記者会見で語った。
「いずれにしても僕はこれを最後のレースととらえているし、他の人たちにもそう考えてもらいたい」
来年以降の契約を発表した時とは心境が変わったのかと聞かれ、変わったわけではないとバトンは主張し、今はF1に戻りたいという気持ちはないが、来年1年でそれが変わる可能性はあると述べた。
「(心境は)何も変わっていない。ただ、これは自分にとってラストレースだという気持ちで臨むだけだ。『これで最後というわけじゃない』と考えながら臨んで(結局はそれが)最後だった、というのはいやなんだ」
「2018年の契約を結んでいるのは事実だ。でも今のところ僕は2018年にはレースをしたくない。契約を結んだのは、3カ月もしたら、将来したいことを考えて、F1に戻りたくなるかもしれないという考えからだけど、今のところそうは思っていない。だからこれが僕のラストレースだ。僕は今、そういう風に考えている。でも6カ月、8カ月、1年たったら変わるかもしれない」
バトンは17年間のF1キャリアの中で素晴らしい成果と思い出を築くことができたことに満足しているという。
「長い旅路だった。8歳のときから今までずっとレースをしてきた。F1の世界に入る前にはF1だけを目指して努力していた。人はたくさんの夢を抱いてF1にデビューする。何かを成し遂げ、できればいい思い出と共に去りたいと願うんだ。僕もまさにそうだ。F1での17年間、そうしてきた」
「たくさんの素晴らしい思い出、人生を変えるような思い出がある。いいものも悪いものもね。ワールドチャンピオンという成果を携えて去るのは特別な気持ちだ。いつか孫に話して聞かせたい」
「ここで語りつくせないほどの思い出がある。300戦以上を戦った。自分が成し遂げたことに満足し、自分の人生はここから始まるのだと知りながら、F1から退く」
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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