富豪の息子ランス・ストロールとウイリアムズ、「ペイドライバー」説を一蹴
2016年11月4日
2017年にウイリアムズからF1デビューを果たすことが決まったランス・ストロールが、シートを金で買ったなどということは断じてなく、実力でチャンスを勝ち取ったのでありそれはこれから証明していくと述べた。
3日、ウイリアムズはイギリス グローブの本社で2017年のレースドライバーとしてバルテリ・ボッタスとランス・ストロールの起用を正式に発表した。
カナダ出身、今年10月29日に18歳になったばかりのストロールは、昨年末、ウイリアムズの若手ドライバー育成プログラムのメンバーとなり、その仕事ぶりでチームに好印象を与え、その後今季のヨーロピアンF3チャンピオンの座に輝いた。彼の父親ローレンス・ストロールは、トミーヒルフィガーやマイケル・ コースなどファッション業界で富をなし、現在24億ドルの資産を持つといわれている人物だ。そのためストロールとの契約はチームにとって財政面での助けにもなるとみられる。
契約発表に際し、ストロールは、これまでの実績が決め手になったと強調している。
「2017年にF1でレースをするなんて信じられないほどすごいことだ。僕の能力に信頼を示してくれたウイリアムズには感謝してもしきれない」
「F1でレースをすることは子どものころからの夢だった。カートを本格的に始めた時から、F1が最終的な目標だった。特に2014年に4輪レースを始めてからはそれを目標にしてきた」
「2017年は学習の年になるだろう。僕の向上のためにウイリアムズが共有してくれるものはすべて吸収したい。1戦1戦、1周1周、物事に取り組んでいき、F4やF3に初参戦した時の経験を生かして進歩していければと思っている」
「この2年間、FIAヨーロピアンF3選手権に参戦したことでステップアップの準備はしっかりできたと思う。でも僕はまだ若いし、学ぶべき要素は多い。8月から2014年型ウイリアムズFW36で何度か走行し、すごくうまくいっている。信じられないほどのパワーだ。マシン、すごく大きなダウンフォース、DRS、タイヤマネジメント、リズムや限界を見つけることについて学んでいるところだ。走行を重ねるごとに快適に乗れるようになってきている」
「僕はカート、F4、トヨタ・レーシングシリーズ、そして最近ではF3で成功を収めてきた。参戦したすべてのカテゴリーでタイトルを獲得した。だからF1に昇格するチャンスを得たのだと信じている。ここまで来るためにサポートしてくれたすべての人たちに心から感謝する」
彼が豊富な資金によりシートを手に入れたと考える者もいるがそれに対する意見は、とストレートに聞かれたストロールは「人にはそれぞれ意見があり、僕がそれを変えることはできない」と答えた。
「僕の家は裕福だ。それは否定するつもりはない。でも僕は今まで参戦したシングルシーターのカテゴリーすべてでタイトルを取ってきた。だからF1に昇格するチャンスを自分自身で勝ち取ったのだと信じている」
「今はFIAがスーパーライセンス取得の基準を設けている。だからF1シートを金で買うことはできないんだ。ジュニアカテゴリーで勝って、自分で力を証明しなければならない」
「これ以上、何を言えばいいのか分からないよ。金のおかげでここにいるのではないといつ証明できるかは言いたくない。いろいろな状況が整う必要があるからね」
「自分のやるべきことだけを心配していく。ここにいられてハッピーだし、来シーズンが楽しみだ」
チーム副代表クレア・ウイリアムズはストロールの起用について次のように述べている。
「ランスは2015年の終わりにウイリアムズ若手ドライバープログラムのメンバーとなり、その成熟度、才能、熱意でチームのエンジニアに強い印象を与えてきました。これまで参戦したすべてのカテゴリーで圧倒的強さを示してきた彼に、F1にステップアップして能力を示す機会を提供することができてうれしく思います」
「彼はまだ若いのでドライバーとしてさらに成長していくのを見るのが楽しみです。ウイリアムズが過去にデビューさせた多くの若いドライバーたちは素晴らしい結果を出しているので、ランスにとってもこれが長く輝かしいキャリアのスタートになることを期待しています」
「私たちチームはこれからも、優勝とタイトル獲得という目標に向かって努力し続けます。このエキサイティングでフレッシュなペアにより、チームは目標達成を狙う上での好位置につけることができると確信しています」
クレアは、ウイリアムズチームはドライバーを資金力で選ぶようなことは絶対にしないと述べた。
「ランスのバックグラウンドについていろいろなことが言われているのは知っています。ですがウイリアムズは、財政的問題がドライバー選択に影響することをよしとしない、という意向をはっきり示してきたチームです。それをはっきりさせておきたいと思います」
「今年も例外ではありません。資金力がパフォーマンスを左右することはありません。才能があるかないかのどちらかです。ランスは才能があることを証明してきました。今までの成績で、自分の能力を示したのです」
「彼は来年自分の仕事をしっかりやらなければなりません。彼にはそれができるでしょうし、それによってこういったうわさを払いのけることができるでしょう」
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
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3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
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9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
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