ドライバーウォッチング：マッサ「何で僕だけ罰を受けなきゃいけないんだ」

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　フェラーリで走る最後のレース。フェリペ・マッサはチームの用意してくれた特製ヘルメットとレーシングスーツで自国GPに臨んだ。9番グリッドから見事なスタートを決め、一気に6番手に。その後はメルセデス勢の2台と上位争いを繰り広げる。しかし4番手に上がり、ハミルトンの激しい追撃をかわしていた際に、ピット入口の白線を越えたとして、ドライブスルーのペナルティを課されてしまう。

「FIAのあの決定は絶対に受け入れられない。あそこで白線を越えてたのは僕だけじゃないし、それによって誰かを抜いたわけでも、誰かを危険な目に遭わせたのでもない。何で僕だけ罰を受けなきゃいけないんだ。しかも僕の地元で、フェラーリ最後のレースを戦ってる時にね」

　囲み取材のマッサは、憤懣やる方ないという感じだった。だが映像を見ると、4輪全部が白線をダイナミックに超えている。違反は明らかである。

「あのまま走ってれば4位。もしフェルナンドに何か起きたら表彰台だって夢じゃなかった。そしたら最高だったのにね」

　結果的にこのペナルティが響いて、フェラーリはコンストラクターズ選手権2位の座をメルセデスに奪われてしまう。マッサがもうちょっと慎重に走っていたら、と思うスタッフは少なくないだろうが、本人はあくまで「FIAの決定は理不尽だ」と繰り返す。
　ま、その頑固なところが彼の魅力なのかも。新天地ウイリアムズでも、マルドナド師匠に代わって大暴れしてくれることを期待しよう。

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