2012年F1インドGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは2位、フェリペ・マッサは6位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 決勝=2位
僕らはレッドブル勢と戦えるけれど、今の段階ではまだ勝つ力のあるマシンは手にしていない。今年はよくあることだが、また今回も予選よりも決勝ではずっと状況がよかった。素晴らしいスタート、素晴らしいファーストラップ、優れたトップスピード、正しいタイヤマネジメント、そして僕自身60周のレースラップ1周1周を120パーセントの力を注いで走ったことが、この2位という結果を生みだした。僕らは毎戦そうであるように、今回もやれるだけのことをやった。
もしシーズンの終わりに僕らが勝ったとしたら、ライバルたちのミスによって勝てたのだと言う者はいないだろう。勝てるとしたら、それは僕らが常にベストを尽くしてきたからだ。
アブダビに向けてすでにいくつかアップデートを用意している。それによって一歩前進できることを願おう。アブダビからポイント差を縮めていくことが大事だからね。残りのレースで獲得できる最大ポイントは75点と、たっぷりある。僕らがパフォーマンス、特に土曜予選のパフォーマンスを改善しなければならないことは全員が自覚しているけれど、僕はそれでもなお楽観視している。
今回のパフォーマンスが僕にとって今季ベストかどうかは分からない。選ぶのは難しいよ。僕としては特にバレンシアかモンツァを挙げたいけど、今回のレースもそれに並ぶものなのは間違いない。スタートからフィニッシュまでプッシュした。これまでのレースよりもリスクを冒してオーバーテイクをしかけたかもしれない。
今日はスタート後すぐにマクラーレン勢のスリップストリームに入り、彼らにチャレンジしようと試みた。彼らは互いに戦っていて、僕のことを忘れていたみたいで、僕はふたりのうちひとりを抜くことができた。それから数周後、バトンも抜くことができたが、その数周で時間を失い、レッドブルふたりにギャップを築かれてしまった。セカンドスティントではウエーバーがKERSトラブルに見舞われたので、それを最大限に利用して彼の前に出た。
今回のレースでも、何が起こるか分からないということ、レースは常に長く厳しいということが再確認できたね……。
フェリペ・マッサ 決勝=6位
スタートからフィニッシュまでとてもタフな戦いだった。20周目ごろにピットウォールから燃料をセーブしなければならないと言われた。そのためレースの半分以上を全開にできずに走ることになった。これは断言できるんだけど、本当に楽じゃなかったよ。キミ(・ライコネン)が常にすぐ後ろにいたからね。
望んでいたようなリザルトではないけれど、それでもコンストラクターズ選手権において重要なポイントが取れた。FP2で走行時間をロスしたことで大きな代償を払うことになった。パッケージの最適化ができなかったというのが大きい。
ピットストップ後のキミとのバトルについて? ピットレーンを出たところでは僕が前の位置にいたけれど、彼がすぐ後ろにいたからターン3で彼を前に出した。ストレートでDRSを使えることを期待したんだ。
彼もそれが分かったと思うけど、その時には遅すぎて、僕にアドバンテージがあり、前に出ることができた。
次はアブダビだ。フェラーリの美しいテーマパークがあって、チームにとってふたつ目のホームレースといえるグランプリだ。さらにアップデートが導入されて、6位よりもいい結果が出せるといいね。