2012年F1日本GPの日曜決勝で、ザウバーの小林可夢偉は3位を獲得、セルジオ・ペレスはリタイアを喫した。
■ザウバーF1チーム
小林可夢偉 決勝=3位
まだ実感が湧かないんだ。信じられないよ。初表彰台を鈴鹿で達成できたなんて! 素晴らしいレースだった。金曜にはペースが足りなかったけれど、本当に皆で頑張ってここまで持ってきた。ザウバーF1チームは金曜の状態からここまで持ち直すために素晴らしい仕事をしたと思う。3番グリッドからスタートできたことはとても有利だったし、金曜に行ったロングランの状態から、決勝にはとても自信を持っていた。
チームは今年素晴らしいクルマを作ってくれた。チームメイトが何度か表彰台を獲得していることからもそれは確かだ。僕も何度か表彰台に近いところまでいったけれど、今まで運に恵まれなかった。でもついに結果が出た。僕にとってとても大きな意味を持つことだよ。これからは物事が楽になっていくかもしれない。
今日は最終スティントをとても長くとり、ジェンソン(・バトン)の方が後にタイヤ交換してフレッシュタイヤで走った。終盤僕のリヤタイヤはぼろぼろで、ひどいオーバーステアが出ていた。それでも表彰台のポジションを守るためにはプッシュしなければならなかった。最後の周に入って始めて、「彼を押さえ切れるかもしれない」と考えることを自分に許した。その時には、一番オーバーテイクの可能性が高い、ストレートの終わりを過ぎていたからだ。そしてファンの皆が手を挙げているのが見えた。本当に嬉しかった。日本のファンに感謝したい。
セルジオ・ペレス 決勝=リタイア
チームには本当に申し訳なく思う。6周目にルイス・ハミルトンを最初に抜いた時はうまくいった。でも次にトライした時にはうまくいかなかった。ルイスはぎりぎりになってイン側に来て、僕はアウト側に行くしかなかった。でもこれは間違いなく僕のミスだ。レースの始まり方も僕にとってはあまりよくなかった。ロメイン・グロージャンが混乱を引き起こして、僕はいくつかポジションを落とした。