可夢偉「今日はまず完走して、というレースでした」

Sauber

――昨日の夜になって、マシンのダウンフォースが抜けていることが判明したそうですね。
「まだ直ってないし、見つけたところでおそらく何もできなかったと思います。何が原因でそうなっているのかはまだ分かってないし、突然起こるような問題で、ウイングによっては安定するのもあったり、風向きやコースで変わったりするんです。ウイングがストールしているとかそういう問題だったらいいんですけど、これはちょっと、早く解決しなきゃいけませんね……」

――スタートではトロロッソに幅寄せされて行き場を失ってしまいました。
「レースなのでしょうがないですね。スタートが良かったとしても、ペース的には戦える状態じゃなかったですからね。どちらにしても今日はポイントまでは行けないパフォーマンスでした。どうしようもなかったですね」

――タイヤも相変わらずでしたか？
「タイヤにうまくスイッチが入らなくて、入ればラッキーというくらいの状態でした。全然グリップしなくてペースが遅くて、最後のスティントだけは良かったんですけど、それ以外はまったくダメでしたね。今日はもう、戦える状態じゃなかったですね」

――ドライバーとしては苦しいレースでしたね。
「今日はまず完走して、というレースでした。そんなに楽しいレースでもなかったし、興味のあるレースでもなかったけど、とりあえず最後まで走り切った……と思ったら、最後にギヤボックスが潰れる寸前でマシンを止めることになってしまった。無線でチームから『トップ争いに迷惑かけないように入ってこい』って言われて（苦笑）。それほどリスクを負う必要もないポジションだったので、帰ってきました。よく分からない一週間でしたね。スパはマシン的にも良いと思うので、気持ちを切り替えてがんばりたいと思います」

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