F1ヨーロッパGPは土曜予選に向けた午前のフリー走行が行われ、BARホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマーク。佐藤琢磨も3番手につけ、好調ぶりをみせた。
土曜午前のフリー走行3回目は、9時にスタート。ニュルブルクリンクの天候は晴れ、気温14度、路面温度18度、湿度54%というコンディションだ。
序盤は上位陣に大きな動きがなく、トップチームが走り始めたのはセッション開始25分すぎ。その先頭を切って、昨日午後のセッションでハイドロリックのトラブルのため9周しか走れなかったミハエル・シューマッハーが1分30秒418のタイムをマーク。フェラーリエンジンは1万8200回転を記録している。
しかし、その兄のタイムを1分後に弟のラルフ・シューマッハーが1分30秒192で逆転。ウイリアムズのチームメイト、ファン−パブロ・モントーヤが1分30秒369で続く。
BARホンダ勢は、まずは開始36分にバトンが1分29秒485でトップに浮上、佐藤琢磨が1分30秒261で3位にジャンプしてくる。
地元グランプリのシューマッハー兄弟は、このセッションでミハエルがターン3でコースオフを喫する。
9時45分、3回目フリー走行のチェッカーが振られる。マクラーレンのデイビッド・クルサードはインスタレーションのみの2周でノータイム。バトンがトップタイム、ラルフが2番手、琢磨が3番手という結果となった。終了時の気温は15度、路面温度は22度。
土曜日午前の2回目セッションとなる4回目フリー走行は、10時15分からスタート。あいかわらず快晴で、気温16度、路面温度25度、湿度48%というコンディションだ。
1回目にほとんど走れなかったクルサードは、開始6分に1分30秒451のタイムでトップに。しかしそのタイムは3分後にミハエル・シューマッハーが1分30秒313で逆転。2位にクルサード、3位バトン、4位佐藤琢磨というオーダーになる。
フェラーリのルーベンス・バリチェロは、セッション開始14分に1分30秒165のトップタイムをマークし、上位進出。フェラーリ勢はどうやら1分30秒台でのロングランが可能のようだ。
その後、トップタイムはマクラーレンのキミ・ライコネン、ミハエル・シューマッハーらが塗り替えて行くが、終了9分前にバトンがついに1分28秒台に入れる1分28秒827でトップに浮上! 2番手のミハエル・シューマッハーとは0.237秒の差がある。
このセッションでトラブルに見舞われたのは、1回目セッション4番手のモントーヤ。終了10分前にターン10で180度スピン! この時は再走するが、ピットイン&アウトを繰り返すばかりで1周のタイムが記録されず、最下位。さらに終了5分前にはピットイン、マシンを降りてしまう。ノータイムのまま、最下位の20位となってしまった。
終了直前、最終シケインにジャガーのバージボードの一部が落下しているが、そんな中佐藤琢磨が1分29秒127で3位にジャンプアップそして11時、チェッカー! バトンが連続トップタイム、ミハエル・シューマッハーが2番手、3番手に琢磨、ライコネン、バリチェロ、アロンソと続くトップ6となった。区間ベストタイムはそれぞれセクター1が佐藤琢磨、セクター2がライコネン、セクター3がバトンとなっている。