F1イタリアGPは予選が行われ、地元フェラーリのルーベンス・バリチェロが2番手をコンマ5秒引き離し、ポールポジションを獲得した。
土曜日午後1時からの予選1回目の天候は晴れ、気温25度、路面温度35度というコンディションになった。最初のアタッカーとなったベルギー・グランプリの勝者、キミ・ライコネンは最高速360・3km/hをマークし、1分20秒501でコントロールラインを通過する。
大歓声に包まれながら登場したミハエル・シューマッハーは、セクター2最速ながら第1シケインでややリヤが滑り、ライコネンの0.027秒遅れ。続くルーベンス・バリチェロはセクター2、3最速だが、やはり0.051秒遅れて3番手となった。
4番手アタックのフェリペ・マッサはライコネンの0.070秒落ちの4番手タイム。ここまでは超僅差。さらに、地元で燃えるジャンカルロ・フィジケラは364.2km/hの最高速をマークし、セクター2、3でトップタイム。1分20秒357でライコネンに0.144秒差をつけトップに浮上してみせた。
前戦で初ポイントを獲得したクリスチャン・クリエンは1.747秒の大差で6番手止まり。続くデイビッド・クルサードはセクター1、2最速だったが、フィジケラにわずかに届かず。オリビエ・パニスはパラボリカが遅い。
ヤルノ・トゥルーリはセクター1最速ながら、タイムが伸びない。続くリカルド・ゾンタは最高速が10km/h以上低く、クリエン、パニスを上回ったのみで終わった。
11番手アタックのニック・ハイドフェルドは、第1シケイン立ち上がりでトラブルに見舞われ、スロー走行に。その後再加速するもピットインし、ノータイムに終わった。
次のアタッカー、ファン−パブロ・モントーヤはそのハイドフェルドを抜いてのタイムアタック。セクター2、3最速で、1分19秒525という驚異的なタイムでフィジケラに0.832秒差をつけトップに浮上。さらに、続くアントニオ・ピッツォニアはセクター1最速。モントーヤの0.146秒落ちの2番手に浮上してきた。
このウイリアムズ勢に続き、BAR勢も速い。14番手アタッカーのジェンソン・バトンはモントーヤの0.331秒落ちの3番手に浮上する。ゾイト・バウムガルトナーを挟み、16番手フェルナンド・アロンソはセクター1最速で4番手へ。マーク・ウエーバーに続いてアタックした佐藤琢磨は全区間うまくまとめ、縁石乗り越えも姿勢よく、バトンを下して3番手に入ってみせた。
19番手ジャンマリア・ブルーニ、ラストのジョルジョ・パンターノも無事アタックを終えて、予選1回目が終了。各区間タイム最速はセクター1がアロンソ。2、3が暫定トップのモントーヤとなった。終了時午後1時40分の気温は26度、路面温度は34度だった。
14時からの予選2回目は、気温26度、路面温度36度というコンディションでスタート。まずは予選1回目で失速したハイドフェルドが無事アタック。続くバウムガルトナーは第1シケインをカットしたため、記録したタイムが審議対象となる。チームメイトのブルーニはそのタイムに若干後れを取った。
4番手パンターノは、アスカリ・シケインで飛び出しハイドフェルドにはおよばず。続くパニスはさすがに各区間トップタイムだが、ハイドフェルドより0.460秒しか速くない。