F1世界選手権第15戦イタリアGPの公式練習が、イタリア・ミラノ郊外のモンツァ・サーキットで開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で公式練習初日でのデータ収集とセットアップを開始した。
午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、曇ひとつない、気温24度、路面温度28度、湿度52%という爽やかな秋空の下で開始され、オリビエ・パニスが1分22秒487で15番手。リカルド・ゾンタは1分22秒607で16番手、ライアン・ブリスコは1分22秒815の17番手。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温27度、路面温度39度、湿度40%というコンディションで行われ、ライアン・ブリスコが1分22秒197の12番手。リカルド・ゾンタは1分22秒298の14番手。オリビエ・パニスは、リアのバイブレーションを抱え、1分22秒813の18番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。
マイク・ガスコイン シャシー部門 テクニカルディレクター
「明暗を分けた週末のスタートとなった。ライアン・ブリスコはいつも通り、2種類のミシュランタイヤを評価するプログラムを順調にこなし、満足のいくバランスも見つける素晴らしい仕事をこなした。しかしながら、オリビエ・パニスは、午前、午後、両方の公式練習でリアからのバイブレーションに悩まされ、原因を特定出来なかった。我々は、明日朝までに原因を究明し、対策を施すが、全体的に見ればロングランのデータからも今週末へと強力な戦闘力を備えていると思われる」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「オリビエ・パニスは、リアのバイブレーションを抱えてしまい、満足に走れず、修復して明日に備えることになったが、他の2人が走り込み、タイヤ選択のためのデータを十分に取ることが出来た。また、ロングランのタイムも安定しており、明日午前中の公式練習で総仕上げを行い午後の予選へと臨む」