BMWウイリアムズF1チームが、3月7日にメルボルンで行なわれる開幕戦を前に最後となるテストをイモラで3日間行なった。
テストには、チームドライバーのラルフ・シューマッハーとファン−パブロ・モントーヤが参加し、ラルフは火曜日、モントーヤは水曜日と木曜日にそれぞれFW26をドライブした。
低温と大雨によって何度もテストを中断しなければならなかったものの、チームは予定していたテストプログラムを何とかすべてこなし、開幕戦に向けて最後のセットアップを完了した。
チームはFW26の実践投入を前に、33日間に渡る冬季テスト中、ヨーロッパにある計5つのサーキットで2万キロ以上を走り込んだ。ウイリアムズF1のチーフオペレーションズエンジニアのサム・マイケルは、次のようにコメントしている。
「今日、イモラで冬季テストプログラムをすべて終えた。この3日間は、来週開催される開幕戦に向けた最後のシステムチェックに集中した。2カ月後にイモラで行なわれるGPに向けても、タイヤとマシンパフォーマンスのデータを蓄積できた。2カ月に渡る冬季テストは、長かったけれども生産的だった。この間に、FW26にあったたくさんのウイークポイントを見つけて改良することができた。冬の間、チームのだれもが一生懸命働き、好調なシーズンのスタートが切れるよう、マシンの開発に多くの時間と努力を捧げた」
BMWのモータースポーツディレクター、マリオ・タイセンは次のように加えた。
「シーズン前の最終テストは、悪天候によって厳しいコンディションが強いられた。イモラは、開幕から3戦続く海外でのレースより、むしろニュルブルクリンクに適したテストができるサーキットだということが証明されたね。しかし、今回の悪天候は、トラクションコントロールシステムのチューニングをするのに絶好のチャンスとなった。エンジンには何の問題もない。開幕戦が行なわれるメルボルンに向かうのを楽しみにしている」
次のBMWウイリアムズF1チームのテストは3月10日、バレンシアで3日間に渡って行なわれる。