F1中国GPはルノーのフェルナンド・アロンソが1分34秒080でポールポジションを獲得。予選2位は同じくルノーのジャンカルロ・フィジケラでルノーはコンストラクターズタイトルを争うマクラーレンに対して、有利な形で決勝スタートを迎える。3番手はそのマクラーレンのキミ・ライコネン。BARホンダのジェンソン・バトンは4番手、佐藤琢磨は最初の出走で予選17位となった。
気温23℃、路面温度23℃の予選、トップ走者は佐藤琢磨。路面のほこりをところどころで巻き上げてのタイムは1分37秒083。これはその前のフリー走行のタイムよりも2秒遅いタイム。続いてのアタックはファン-パブロ・モントーヤで1分35秒188をマークしている。3人目のアタックとなるヤルノ・トゥルーリはモントーヤより1秒近く遅れた1分36秒044というタイムでアタックを終えた。アントニオ・ピッツォニアが1分36秒445を記録し、前戦、奮わなかったまたは、リザルトの残っていない上位ドライバー4人がアタックを終了。第1グループ5人目のクリスチャン・アルバースは1分39秒105のタイム。
第2グループのアタックはナレイン・カーティケヤン、ロバート・ドーンボス、ティアゴ・モンテイロ、ジャック・ビルヌーブ、ルーベンス・バリチェロの順。カーティケヤンは1分36秒707で暫定4番手とまずまず。このタイムにはジャック・ビルヌーブも1分36秒788と届かず暫定5番手となる。そしてフリー走行で復調の兆しを見せていたフェラーリのルーベンス・バリチェロは1分35秒610でモントーヤに続く2番手タイムを記録した。
続いてのアタックはフェリペ・マッサ、クリスチャン・クリエン、ラルフ・シューマッハー、ミハエル・シューマッハー、デイビッド・クルサードの第3グループ。最初のアタック、マッサは1分35秒898で3番手タイムとなり、3番目にアタックのR.シューマッハーは1分35秒723でマッサを4番手に落とす。M.シューマッハーはアタックラップの1コーナーでいきなり大回りをするミスを犯しながら、後半見事につめて2番手となる1分35秒301を記録している。前戦、鈴鹿に引き続き好パフォーマンスを見せているクルサードは1分35秒428のタイムでM.シューマッハーに次ぐ暫定3番手となり、最終アタックグループの5人の様子を見守る。
最終グループのトップアタッカーは金曜日は「おなかの調子が悪い」と腹痛と闘っていたジェンソン・バトン。すっかり完治したのか、1分34秒801でトップタイムを記録して自身のGP100戦目のスタートをポールで飾るべくがんばった。続くマーク・ウエーバーは1分35秒739、フェルナンド・アロンソはバトンのタイムを0.7秒縮める1分34秒080でタイム差に余裕を持ってのベスト更新。アロンソのチームメイト、ジャンカルロ・フィジケラは1分34秒401でルノーの1-2態勢を築くと、いよいよ最終走者のキミ・ライコネンの登場。ところがライコネンはところどころのコーナー途中で修正舵をあてる厳しいドライビングで1分34秒488の3番手止まり。
これまでのフリー走行で優位にいたマクラーレン勢がルノーに先行を許し、ルノーの1-2で決勝がスタートすることとなった。4番手はバトン、5番手モントーヤ、以下、M.シューマッハー、クルサード、バリチェロというオーダーのトップ8となった。佐藤琢磨は17番手、R.シューマッハーは9番手、トゥルーリは12番手グリッドから決勝に挑む。