ザウバー・ペトロナスのボス、ペーター・ザウバーは、ジャンカルロ・フィジケラとフェリペ・マッサのふたりが中国GPでそれぞれ7位、8位に入り、ポイント獲得を果たしたことに喜んでいる。
ザウバーは、中国GPはチームにとっていいイベントだったと語った。「初の中国GPは、誰にとっても素晴らしい経験となった」とザウバー。「レースは面白かったし、ずっとエキサイティングだった。ウチのマシンのラップタイムは、トップチームと比べても遜色ないほどコンペティティブで常に入賞争いを繰り広げたんだ」
「3ポイントをゲットして、次の鈴鹿に臨めるのはうれしいよ」
フィジケラとマッサもレース結果には満足している。ただし、マッサはいいスタートを決めただけにもう少しいい結果を出したかったようだ。
「オープニングラップは素晴らしかった」とマッサ。「バトンとの戦いは本当に楽しかったよ。バトンが僕をパスした後、もう一度彼をオーバーテイクできた時はとても嬉しかった。でも2周目にタイヤに信じられないほどグレイニングができ始めて、ひどいアンダーステアが発生し、みんなを押さえることになってしまった。あまり順位を落とさずに済んだことには本当に驚いたよ」
「ピットストップの後はまたハードにプッシュして順位を取り戻すことができたけど、ラスト7周目にフロントタイヤにフラットスポットができて、右コーナーを曲がるのがかなり難しくなってしまった。ゴールできないかもしれないと思ったほどだったよ。最後にクルサードといい戦いをしたし、この状況でポイントを取れたことに満足している」
フィジケラもブリヂストンタイヤに手こずったと感じているようだ。
「スタートからタイヤのグレイニングがひどかっただけに、7位でゴールできて嬉しい」とフィジケラ。「ピットストップ後はとてもよかったんだ。ニュータイヤを履くとすごくコンペティティブになりバランスも戻った。でも、タイヤにグレイニングができ始めると本来のクルマのポテンシャルより2秒も遅くなってしまった。でも、こういう状況の中で、2台ともポイントを取れたのは素晴らしいことだ」