F1世界選手権第16戦中国GPの決勝レースが9月26日(日)中国・上海郊外の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。
F1GP中国初開催で注目を集める上海インターナショナル・サーキットには、朝早くから15万人を超える大観衆が詰めかけ、初めて目にする究極のバトルを待ちわびた。午前中からの曇り空は、午後になって、時折雲の切れ間から、強烈な太陽が射すという変わりやすい天候。しかし、気温は上昇、午後2時の決勝レースは、気温29度、路面温度37度、湿度61%というコンディションで、56周にわたるバトルがスタートした。しかし、予選8番手のオリビエ・パニスは、スタートで出遅れ17位と大きく後退。9位へと順位を上げたリカルド・ゾンタと序盤戦に突入。リカルド・ゾンタは、2回目の給油ピットインまではポイント争いを展開していたが、不運にも35周目にギアトラブルに見舞われ、リタイア。その後は、オリビエ・パニスの孤軍奮闘となったが、ポイント圏内への追い上げはならず、14位でフィニッシュ。次戦日本GPでの雪辱戦に期待を繋ぐこととなった。優勝は、R.バリチェロ(フェラーリ)であった。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、次戦日本GPへ向け、9月28日から30日の3日間、南スペインのヘレス・サーキットで行われるF1合同テストに参加する。先週、シルバー・ストーンサーキットで初めてTF104Bをテストしたヤルノ・トゥルーリが、テストを行う。また、レースドライバーのオリビエ・パニスとリカルド・ゾンタが中国GP後、日本GPまでの間、アジア地域に滞在することから、若手ドライバー育成プログラム(トヨタ・ドライバーズ・アカデミー)のフランク・ペレラと、平中克幸の2人が、9月28日、29日の2日間、イタリアのバイラノ・サーキットで直線コースでの空力部品のテスト走行を行う予定。