中国GP2日目に行われた本予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3番手。佐藤琢磨は9番手のタイムだったが、前日のエンジン交換で決勝レースのグリッドポジションを10番手落とすため、明日の決勝レースは、バトンが3番グリッドから、佐藤は19番グリッドからスタートする。
上海国際サーキットはこの日も、朝から好天に恵まれた。最初のセッションでは各マシンはグリップ不足に悩まされていたものの、後半は路面にかなりラバーが乗ってきたこともあって、前日タイムを次々に更新して行く。佐藤も前日午後のフリー走行を満足に走れなかった遅れを取り戻そうと、午前のフリー走行では積極的に周回を重ねた。バトンはニュータイヤのアタックで4番手をマーク。一方佐藤は、バトンからほぼコンマ9秒落ちの13番手だった。
午後1時の予選開始時点には、路面温度は40Cまで上昇した。B・A・R Honda勢は、佐藤がチームメイトのタイムをしのいで8番手。バトンは10番手。トップタイムは、M・シューマッハ(フェラーリ)だった。
午後2時からの本予選は、気温29C、路面温度41Cと、この2日間で最も暑いコンディションとなった。多くのマシンが1回目予選に比べて燃料を積み増したこともあって、平均してコンマ5秒前後のペースダウンとなっている。そんな中、11番目に出走したバトンは、特に最終区間で素晴らしい速さを見せ、1回目予選のタイムから僅か100分の2秒遅れただけで、暫定トップに立った。その2台あとにコースインした佐藤は、最初の区間はバトンを1000分の3秒しのぐペース。しかし1km以上の長いストレートを含む最終区間でタイムが伸びず、コンマ7秒落ちの暫定4番手だった。
最終的にバトンは3番手を獲得し、決勝レースを好ポジションのセカンドローからスタートする。佐藤は9番手タイムだったが、前日のエンジン交換で決勝レースのグリッドポジションを10番手落とすために、明日の決勝レースは19番グリッドからのスタートとなった。ポールポジションは、R・バリチェロ(フェラーリ)だった。
中本修平 エンジニアリング・ディレクター
「2人とも良い予選でしたし、レースで良い結果を残すための、最良の結果だと思います。残念なことに、琢磨選手は昨日のエンジン交換のため、19番手からスタートしなければなりませんが、ポイント獲得を目指し頑張って欲しいと思います。ジェンソン選手は、十分表彰台を狙えると思います」