F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

リカルド、2016年F1モナコGPを振り返り「あの記憶が僕を2年間悩ませた」と明かす

2020年5月22日

 ルノーのダニエル・リカルドは、2016年のF1モナコGPについて振り返り、ピットストップ時のミスが原因で優勝を逃した当時の怒りが、2年後の2018年に同じモナコで優勝したことによってようやく完全に消えたと語った。


 2016年、当時レッドブル・レーシングのドライバーだったリカルドは、第6戦モナコGPの決勝レースをポールポジションからスタートして、序盤で圧倒的なリードを保ちながら、そのままライバルたちから優勝をもぎ取る勢いでレースを運んでいた。


 しかし、適正なタイミングで指示を受けてピットインしたところ、予定されていた交換用のタイヤをピットクルーが準備していないというミスが発生し、リカルドは手中にあったはずの勝利をメルセデスのルイス・ハミルトンにさらわれた。


 2位に入賞したものの、リカルドは激怒し、その日の表彰台では落胆した表情を隠そうとしなかった。特徴的な笑顔の代わりに絶望感を漂わせていたリカルドの怒りはその後も長く残り、2018年のレースでようやく消え去ったのだという。


「ウソをつくつもりはないよ。2016年のモナコGPの記憶が、その後2年間僕を悩ませてきたんだ」と、リカルドは自身の公式SNSに投稿した最新の『Dan’s Diary』に書いた。


「2018年のレースでは、ミスを犯さずに走っていても勝利が自分の手からこぼれ落ちてしまうんじゃないかと思っていた」


「モナコの場合、ポールポジションからスタートして最初のコーナーまでリードを保てれば、後は負けるにしても自分の責任だ。レース展開は自分でコントロールできる」


「だけど2018年は、2016年のことが頭にあったから普段とは違う緊張感があった。でも優勝を逃さずに済んで、安堵したというのが一番の気持ちだった」


「あの日曜日はとにかく疲れ果てた。だからうれしい気持ちが湧いてきたのは、それから何日かたってからだった。あのときほどほっとしたことはなかったよ」

ダニエル・リカルド(レッドブル)
2018年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド(レッドブル)

■「レースを完走できなくてもいいと思った」

 以前の怒りは消えたとはいえ、2016年のつらい記憶は永遠に刻まれるだろうとリカルドは言う。


「あれから4年経っても、あの日のことはとても鮮明に覚えている。まるで頭のなかでビデオを再生しているようにね」


「“あの”ピットストップの後、トンネルに入る前のコーナーを走っている僕は、猛烈に怒っていた」


「もうこのままマシンのトラブルで完走できなくてもいいとすら思っていた。終わってからは誰とも話したくなかったし、もちろん同情してほしいとも思わなかった。ひたすら怒りの感情が続いていたんだ」


「ルイスと一緒に表彰台に立ったことも覚えているよ。僕がコントロールしていたはずのレースで、彼が優勝した。とにかくあの場にはいたくなかった」


「その後、取材場所にいたとき、ふいに気が付いたんだ。モナコで2位に入ったことが人生最悪の日だと思っているのだとしたら、自分は目を覚まさなければダメだと。それ以来、怒りは落胆へと変わり始めた」


「終了後は自分のドライバーズルームでひとりになりたかったけれど、ヘルムート(マルコ/レッドブルのモータースポーツアドバイザー)が会いに来てくれた。彼も打ちひしがれていたんだ。彼は『残念だった』とだけ言って僕を抱きしめてくれた。それにどう対応していいか、分からなかった。彼も僕と同じくらいつらかったんだ」


「それから家に帰った。誰の謝罪も聞きたくなかったし、自分に怒りの感情があるときには、誰かをあげつらってひどいことを言う可能性もあったからね。2年後の優勝で、ようやく素晴らしい気分を味わえたんだ」

2018年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド(レッドブル)
2018年F1第6戦モナコGP 表彰台で“シューイ”を披露したダニエル・リカルド(レッドブル)

2018年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド(レッドブル)
2018年F1第6戦モナコGP レッドブルのプールに飛び込み、喜びを爆発させたダニエル・リカルド



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

11/1(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
11/3(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/3(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※サンパウロGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン393
2位ランド・ノリス331
3位シャルル・ルクレール307
4位オスカー・ピアストリ262
5位カルロス・サインツ244
6位ジョージ・ラッセル192
7位ルイス・ハミルトン190
8位セルジオ・ペレス151
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※サンパウロGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム593
2位スクーデリア・フェラーリ557
3位オラクル・レッドブル・レーシング544
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム382
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位BWTアルピーヌF1チーム49
7位マネーグラム・ハースF1チーム46
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム44
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号