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【F1ドイツGPの焦点】天候変化に負けず、“攻め”のレースを貫き通したフェルスタッペンの確固たる意志
2019年7月30日
F1第11戦ドイツGP、は間違いなく“最も荒れたレースのひとつ”と誰もが言った。原因はもちろん天候──。雨はコンスタントに降り続くわけではなく、微妙に強弱の変化を繰り返し、周回によって、あるいはコース上のどこを走っているかによって、コンディションが異なった。
ドライバーとチームの判断をさらに難しくしたのは、今シーズンのウエットタイヤを誰もレースコンディションで経験していなかったこと。そして分かったのは、少なくともホッケンハイムの路面とコンディションではインターミディエイトの性能は長くは続かず、だからと言ってドライタイヤに履き替えるとグリップが得られないという、選択肢のない時間帯ができてしまったことだ。
加えて、ターン16から17のアウト側、ドラッグレースのコースは排水性がなく、本コースが乾いてもプールのように水を湛えていた。シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグというウエット路面の名手たちも、コントロールを取り戻すことができなかった。ランオフエリアがマシンを減速させるのではなく、一直線にウォールまでマシンを運んでしまう状態だったのだ。
2回のバーチャルセーフティカーは、ダニエル・リカルド、ランド・ノリスのマシントラブルによるもの。4回のセーフティカーは、セルジオ・ペレス、ルクレール、ヒュルケンベルグ、バルテリ・ボッタスのクラッシュしたマシンを撤去するために出動した。その都度、チームは瞬時に判断を下すことが必要で、セーフティカーが明ければドライバーには難しいコンディションのなかでの接戦が待っていた。
予選を走れず、失意の20番グリッドからスタートして2位ゴールを果たしたセバスチャン・ベッテルは、久しぶりの笑顔でこんなふうにレースを要約した。
「誰もが、いくつかミスをしたと思う。何度も決断を迫られるレースでは、マシンとピットウォールの間で常に対話していることが必要だった。僕らの決断は大半が正しかったけれど、いくつか判断ミスもあった。鍵となったのは、それでも冷静さを失わなかったことだと思う」
マックス・フェルスタッペンにとっても、困難な条件は同じだった。ベッテル同様、冷静さを失わなかったことが大きな勝因。でも、それだけで勝てるレースじゃない。滑りやすい路面でのコントロール能力、迅速な判断、そして何より感じたのは、フェルスタッペンには常にレースの展開と自分の置かれた位置が明確に見えていた事実だ。
「ウエットでの走行は、父と一緒に多くの練習を積んできたおかげだと思う──。彼もウエットで速いドライバーだったから、いつもいい助言をくれた。でも、大切なのはドライビングだけじゃない。走りながら自分の周りで起こっていることに注意を払い、正しい決断を下すことが必要だ。そしてもちろん、人生において、F1においての経験が重要になる。F1で90戦以上走ってくれば、すでに多くの経験を積んでいると言っていい。その経験をベースに、正しい判断ができるようになるんだ」
レース前半、ボッタスの後方で乱気流を受けて走行した際にはフィーリングは優れたものではなかった。25周終了時点でインターミディエイトからミディアムに履き替えたのはミス──。インフィールドのターン14では360度ターンも披露した。それでもロスは最小限で、ルクレールのクラッシュによって29周目にセーフティカーが出動した際には迷わずピットインし、インターミディエイトに交換した。
XPB Images
ハミルトンがコースアウトし、その対応に追われたメルセデスではボッタスが1周ステイアウトしなければならず、これによってフェルスタッペンは首位に立った。
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※中国GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※中国GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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