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トロロッソ・ホンダ F1日本GP密着(2):実力が確実に進歩していることを予選で証明、決勝でも悔いのないレースを
2018年10月7日
F1第17戦日本GP、ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手という、トロロッソ・ホンダとして2018年シーズン最高の結果を出した予選が終了してから4時間40分後、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、2015年にF1に復帰後、ホンダとして鈴鹿での最高の予選結果を出した喜びと、それに至るまでの苦労を語ってくれた。
というのも、フリー走行3回目ではハートレーが13番手でつけていたものの、ガスリーは最下位に終っていたからだ。
「フリー走行3回目でガスリーのパワーユニットの挙動に若干、最適でなかった部分があったために、セッション中にデータの変更を行いました。変更したデータでのPUの挙動を確認してもらおうとセッションの最後にコースインしてもらったんですが、他車(ヒュルケンベルグ)のクラッシュによって赤旗が出て、その確認がきちんとできないまま予選を迎えることになりました」
ここでホンダは現場だけでなく、栃木にある本田技術研究所のHRD SakuraとイギリスのHRD MKのエンジニアたちが連絡を取り合い、ガスリーのパワーユニットに何か起きていたのかを分析するとともに、予選に向けてどうすれば、挙動が最適になるかのミーティングを行い、「予選までにはなんとか収束させることができました」という。
ほかのグランプリでは通常、行わない作業を田辺TDは珍しく「金曜日だけでなく、今日も予選前にちょっとドタバタした場面もありました」と表現した。
日本GP前、フランツ・トストはチームのメンバーに「絶対に2台そろってQ3へ進出しよう」と目標を掲げていたという。その中で開始された予選は、Q1でマーカス・エリクソン(ザウバー)がクラッシュして赤旗が出される波乱の中でスタートしたが、トロロッソ・ホンダのふたりはガスリーが10番手、ハートレーも14番手でQ2へ進出。順調に予選を開始させていた。
「ハートレーについては昨日から調子が良く、ガスリーのPUのデータも、フリー走行3回目までに比べてかなり改善され、満足のいくレベルになっていました」(田辺TD)
■霧雨が舞い始めるなか的確な判断を下したトロロッソ・ホンダのストラテジスト
Q2で早めに2回目のアタックを開始したトロロッソ・ホンダの2台。ガスリーが9番手、ハートレーが10番手に入ったものの、まだ2回目のタイムアタックが残っていたドライバーが数人いた。
ところが、ここでサーキットに霧雨が舞い始める。そのため、最後にタイムアタックを行ったドライバーたちは、トロロッソ・ホンダの2台を上回ることができずに、ガスリーとハートレーが2台そろってQ3に進出した。
「今回の予選は雨に助けられた部分もありますが、チームのストラテジスト(戦略家)が的確な判断を行って、正しいタイミングで2台をコースインさせていたことも事実です」(田辺TD)
Q3でもトロロッソのストラテジストは的確な判断を下した。早めにドライタイヤでアタックを行ってハートレーが6番手、ガスリーが7番手のタイムをマーク。後半になって雨が降り出したため、この順位のままで予選が終了した。
予選6番手と7番手はトロロッソ・ホンダとして2018年シーズン最高の予選結果となっただけでなく、15年にF1に復帰したホンダにとっても、鈴鹿で最高の予選結果となった。
「いろんな状況が絡み合った結果ですが、結果は結果です。ここでこの結果を出せたということは、われわれの実力が確実に進歩していることを証明しできました」
予選でシーズンベストを達成したトロロッソ・ホンダ。日曜日のベストはバーレーンGPでのガスリーの4位。簡単ではないが、田辺TDが言うように「悔いのないレース」ができれば、目指せないポジションではない。
(Masahiro Owari)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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5/18(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
5/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |