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F1 Topic:タイトル争いはロズベルグが依然として優勢。敵は己のプレッシャーか

2016年10月27日

 アメリカGPをルイス・ハミルトンが制して、7月のドイツGP以来6戦ぶりに美酒を味わったことで、今後のタイトル争いは再び盛り上がりを見せそうだ。


 ただし、数字的には依然として、ニコ・ロズベルグが有利である。アメリカGPでロズベルグが2位に踏みとどまったことで、じつはメキシコGPはタイトルがかかった一戦となる。ロズベルグのタイトル獲得の条件は、以下の2通りだ。


■ケース1
ロズベルグ→優勝(356点)、ハミルトン10位(306点)


■ケース2
ロズベルグ→優勝(356点)、ハミルトン11位以下(305点)


 メキシコGPが終了すると、残りは2レースとなる。ハミルトンが2連勝しても50点しか挙げられないことから、ケース2となった場合は無条件にロズベルグのタイトルが確定する。


 ケース1は、残り2レースをハミルトンが連勝し、ロズベルグが無得点に終わると356点で2人が並ぶが、レギュレーションでポイントが並んだ場合は上位入賞回数が多いドライバーが上位となるため、メキシコGPで優勝すると今シーズン10勝目となるロズベルグが、勝利回数でハミルトンを上回ってチャンピオンとなる。


 なお、現行のポイント制度が導入されて以降、タイトル争いが同点となり、上位入賞回数で決定するのは今回が初めてとなる。


 たとえメキシコGPで優勝できず、ハミルトンがメキシコGP、ブラジルGP、アブダビGPを3連勝(380点)しても、ロズベルグがすべて2位でフィニッシュ(385点)すれば、タイトルを手にすることができる。


 かつてミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソとともにタイトル争いを演じたことがある、現在ウイリアムズでチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズは「確率的には、かなりロズベルグが有利であることは間違いない」と語る。


 2010年からベッテルを擁して4連覇を達成したレッドブルのクリスチャン・ホーナーも「同じイギリス人としてはハミルトンに逆転してもらいたい気持ちはあるけど、普通に考えれば、ロズベルグがタイトルを獲得するだろう。ただし逆に、ロズベルグは『もし今回、タイトルを逃したら、二度とチャンスはない』というプレッシャーがこれからかかり始めるはず。最後まで何が起きるかわからないのが、タイトル争い」と予想する。


 そして、元F1ドライバーで現在、イギリス・スカイスポーツのコメンテーターを担当しているジョニー・ハーバートも「26点というギャップが数字上は有利である反面、精神的には逆にプレッシャーとなるのではないか」と指摘し、次のように続けた。


「2010年の最終戦がまさにそうだった。数字上はランキングトップのフェルナンド(・アロンソ)とマーク(・ウェバー)が有利だったが、逆にそれが仇となり、持てる力を出し切れずに負けた。勝負では往々にして、追い詰められて、『もう勝つしかない』という状況の方が集中しやすい場合がある。もし、ニコが『2位でいい』という気持ちが少しでも見えたら、ルイスに逆転される可能性はある」


 ポイントリーダーに立ってからも、ロズベルグは記者からの質問に「勝つことしか考えていない」と語っているのも、そのためだろう。果たして、それが自然に口から出てきた本心なのか、それともプレッシャーのあまり、そう言わなければならないと意識して口にしている言葉なのか。その答えを知るのは、本人だけである。



(Text : Masahiro Owari)




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