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連載「FACES」第4回:ジェンソン・バトン

2016年1月12日

「日本人は、知らない人に対しても誰に対しても、敬意を持って接することができる。僕の家族もそうだし、それはとても大切なことだと感じながら育ってきた」

 だから日本に来ると、とても平穏な気持ちになる。鈴鹿のファンと接するときには、応援メッセージが琴線に触れる。東日本大震災後の2011年、鈴鹿のスタンドに Thank you for coming to Japan というメッセージを見つけたとき、父のジョン・バトンさんは瞳を潤ませた。「あのレースで優勝できたのは、ジェンソンの人生にとって本当に、本当に大切なことだったと思う」──。

 バトン自身も、日本で走ったレースで最高の思い出だと言った。

「僕は、ずっとセナとプロストのレースを見ていたから、僕にとって鈴鹿は多くのことを意味していた。2011年の日本GPは、あの年、僕がドライで勝利した唯一のレースだった。それに日本にとって、とても困難な時期に鈴鹿のファンの前で、いいレースを戦うことができた……カートで走る子供たちを見に行ったのも大切な思い出だ。子供たちが、ただ自分の大好きなことをやっている様子がうれしくて。スポーツは何があっても損なわれない。カートは、とてもシンプルなスポーツでドライビングへの愛情だけがそこにある。みんなが走っている様子を見て、僕もカート時代のことを思い出していた。日本に、とても才能豊かなドライバーがいることにも興奮していた」

 地震や津波、被災地という言葉を、いまもバトンは慎重に避けながら話す。

 日本好きになったきっかけは1996〜97年にカートのワールドカップを戦うために鈴鹿を訪れたときのこと。まだ自分は運転免許を持っていなかったけれど、年上のドライバーたちが乗る「でっかいウイングと大径ホイール」のクルマが「最高にクール」だと思ったし、ドリンクの自動販売機に心を奪われた。

「ホットティーもコールドティーも、ホットコーヒーもコールドコーヒーも、好きに選んでコインで買えるなんて(笑)! 世界一賢いマシンだと思ったね。何もかもがヨーロッパと違っていたから、すべてが新鮮でエキサイティングだった」

 2000年にF1ドライバーとして再び鈴鹿を訪れたときには、パドックから歩いて南コースを見に行った。「何も変わっていなくてうれしかった」──シンプルな言葉には、郷愁に似た思いがあふれていた。





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