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連載「FACES」第4回:ジェンソン・バトン

2016年1月12日

 デビュー当時からジェンソン・バトンを見守ってきたファンは、彼のドライビングスタイル、滑らかな走行ラインに注目していたに違いない。ドライビングを説明するとき、彼は「ジェントルに」「丁寧に」という言葉を頻繁に使う。けっしてマシンに無理強いしない。「ノーズが入らない」「リヤがグリップしない」とピットに伝えるのは、いつもマシンの動きと自らのドライビングが調和するポイントを探し求めているからだ。

「ジェンソンが無線で伝えてくることは、もうひとりのドライバーも必ず感じています。彼が走行中にもいろいろと言ってくるのは、ピット側でも何か対応が可能だろうと我々を信頼してくれているからなんです」と、今井エンジニアは説明する。

 生まれながらの才能を備えたドライバーは、ともに働くエンジニアへの敬意を忘れず、ライバルと相対しても常にフェアであり続ける。デビュー当時は“ジェントルマン”であることが、おとなしすぎる印象を与えたかもしれないが、我が道を貫いてチャンピオンを獲得したいまは、真の紳士のままで強さを身につけた。

「ホンダの技術者たちは、いつも僕らに『申し訳ない』って言ってるよ。『思ったほどには良くなってないね』と。でも、それはポジティブなことでもあると思う──改善すべき点がわかっているということだから。2008年までのホンダと、いまのホンダは大きく違う。2008年までの彼らは技術者としてF1を経験して、その経験を持って他の部門に行ってしまうという印象だった。でも、いまはホンダはF1で勝たなければいけない、ここで自分たちが勝たなければいけないという意志を感じる。道のりは長くても到達しなきゃいけないと、ひとりひとりが強く思っている」

 2015年のようなシーズンを経験しながら、こんなふうにエンジンメーカーを語れるドライバーはジェンソン・バトンしかいないし、同じ信念を言葉にできるドライバーはフェルナンド・アロンソしかいない。ふたりの関係に厳しい緊張が生まれるとしたら、それは、勝利が見えたとき──つらくなるほど熾烈な戦い、逃げ出したいほどのプレッシャーがふたりを包んだとき、きっと、F1は救われる。

(今宮雅子/Masako Imamiya)





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